先生、あのね。

あんなに長かった、六年間。

大人になった今、一年なんてあっという間に過ぎていく。

春が来たと思ったら夏になって、気づけばもう年末だ。

それなのに。

小学校で過ごした六年間は、どうしてあんなに長かったんだろう。

学校に行かなくてはいけない理由。

どうしてこんなにつらい思いをして、生きていかなければならないんだろう。

そんなことを考えていた時期があった。

息苦しかった。

朝が来るのが嫌だった。

明日も学校に行かなければならない。

子どもの私にとって、それは逃げることのできない毎日だった。

大人になった今でも、あの頃の夢を見ることがある。

目が覚めて、大人になった自分の部屋だと分かって、ようやく安心する。

もう学校へ行かなくていい。

もう、あの教室へ戻らなくていい。

それでも、大したことなかったと思える日なんてこない。

楽しかったことも、嬉しかったことも、もちろんあった。

毎日学校へ行くのが楽しみだった頃もある。

友達と笑ったこと。

夢中になって遊んだこと。

大好きだった先生のこと。

今でも思い出すと、あたたかい気持ちになる記憶だって、ちゃんとある。

それなのに、ふとした瞬間によみがえるのは、つらかった日のことばかりだ。

先生に言われた言葉。

教室の空気。

泣いたこと。

怖かったこと。

そして――

そんな私を助けてくれた先生たちのこと。

傷つけたのは先生だった。

でも、救ってくれたのも先生だった。

大人になった今だから、書けることがある。

大人になった今でも、分からないこともある。

だから私は、覚えていることを、そのまま書いてみようと思う。

楽しかったことも。

悲しかったことも。

今でも納得できないことも。

あの頃、先生には言えなかったことも。

これは、私が小学校で過ごした六年間の記憶。

先生、あのね。

私は今でも、あの頃のことを覚えています。