一九〇〇年三月上旬
仙台市片平丁
石鹸の匂いがした。
そう思ったのだけど、やはり気のせいかと木村駿吉は思い直す。念のためにすうと鼻から空気を吸い込んでみたが、石鹸の匂いなどしない。それどころか鉄錆と魚の腐臭を感じた。
第二高等学校の木造の校舎はまだ割合新しいが、築十年になろうとしている。剥き出しの梁や柱も少しずつ埃やシミをまといつつあり、部屋の中はどこか埃っぽい。鉄製の無線機――まだ試作段階の「三三式無線電線機」を置いてある焦茶色の机は、魚屋から譲り受けたものだ。
鉄錆の匂いは、恐らくこの三三式無線機の薬箱のような鉄製の筐体から漂ってきたものだ。これはまだ仕方がない。
しかし、魚臭さはどうだ。
四年前、この学校に赴任する際に、仙台で一番大きい平机を置いてくれと頼んだのは他ならぬ駿吉だ。ならばと、学校に小間使いとして雇われた漁師の大男が、荒浜からこの机を担いで持ってきたのだ。なんでも魚を捌くにはちょうど良く、鮪の解体もこれひとつでできるらしい。
あんた魚好きの顔だな。大男は手間賃を受け取りながら、こちらを瀬踏みするようにそう言った。
駿吉が否定もせず無言でいたのは、魚が好きだからではない。むしろ嫌いだ。机もそうだが、この大男の強烈な体臭にも魚臭さが混じっているようで、とても息ができそうになかったからだ。そんなに魚が好きなら、次は鰯を持ってきて、その机で捌いてやろうかと大男はニヤリと笑った。
駿吉はやめろと言いかけて、悪臭のために吐きそうになった。すぐに口を閉じた。
ふむ、と大男はこちらを見て眉を顰めた。確かにこの大机で鰯はない。持ってくるなら鯖以上の大魚だな、と大男が奇妙な誤解をしてしまったので、やめろと大声で叫んだところで、駿吉はゲロを吐いた。
結局、三十五銭もの大枚を叩いて買った高級石鹸を使って机を洗ってみたのだが、悪臭が完全に消えることはなかった。
やれやれ、嫌なことを思い出したと駿吉は頭を振る。
そもそも魚臭さと言うよりも、石鹸の匂いが気になったのだ。しかしなぜ今になって石鹸の匂いがしたのか。いや、本当は最初から石鹸の匂いなどしなかったのかもしれない。
今しがた、この教室で起こった不可思議な事象を目にしてしまって、気が動転したのかもしれない。なにしろ、この三三式無線電線機が初めて信号を受信したのだから。
数分前のことだ。
唐突に机上の三三式に内蔵されたコヒーラ検波機が稼働して、印字機が電文を吐き出した。どうやってこれが起動したのか。駿吉には全く理解できなかった。故障かと思いつつも、目を凝らして電文を見ると、なんとそれはモールス符号で綴られた短い文章であった。
一体誰が、どうして、どうやって、どこから、この電文を発信したのか。その答えはこの短い電文のどこにも書かれていない。駿吉は頭を引っ掻き回した。
電文そのものはなにも難しくはない。ちゃんと読めるのだ。しかし、駿吉にはその短文の意味が全く理解できない。さらに言えば、短文には「とある場所」が示されているのだが、それこそが謎の根源のようで――。
「あにさま」
その女の声が、駿吉の思考を止めた。ふわりと石鹸の匂いが鼻腔を掠める。チラと目を向けると、そこに着物姿の少女が立っていた。髪は肩まで流している。顔はまだ幼い。
「あにさまはやめてくれ」駿吉は顔を上げる。「俺にあんたのような妹はいないよ」
彼はぴんと背筋を伸ばして、精一杯威厳を保とうとするのだが、目の前の少女――いや、童女はニヤニヤと笑ったままだ。
「心配せんでも、もうすぐあたしのあにさまになりますよ。知っとりますから」
「なにを知っておる?」
「あにさまは、あたしのお姉と、もはやただならぬ仲――」
「じ、冗談はよせ……。俺にはとっくの昔に妻子がおるのだ……」
この童女は国分町の店で昵懇になった女の妹だと言う。確かにあの女の店でこの童女と顔を合わせたのだから、妹というのもあながち嘘ではないだろう。
「男女の仲と言うのはかように複雑なのでしょう」と童女は目を細める。
この子は見た目よりもずいぶん大人びている。「童女の身で国分町をチョロチョロと動き回るのは良くない」と駿吉は偉そうに叱責したのだが、これが失敗だった。童女は「ならば」と言って、片平町のこの校舎まで顔を出すようになったのだ。
「俺はお前の姉さんとは普通の仲だ。ただの酒飲み仲間だよ」
「あにさまはすぐうそを吐く」
童女は妙に鋭い。いや、もちろん、これはただの「まぐれ」かもしれないが。
「う、うそではない。神仏に誓って……」
「ならば、なぜお姉は、あにさまと同じ石鹸を使っているのです。あれはあにさまがお姉と一緒に使うた高級石鹸だったのではないですか」
う、と駿吉は言葉を詰まらせた。彼は生粋の科学者でもある。信じてもいない神仏に誓ったのは失敗だったか、とすぐに後悔した。
ん、どうだ? という顔で童女はこちらを眺めている。
ともかくこの話をこれ以上続けるのは愚策だ。なんとか話題を変えなければ、と思った矢先に、駿吉は、はたと閃いた。
「そ、そういえば、お前はこの町に詳しそうだが――」
「いきなり話題を変えましたな、あにさまよ」と聡い童女は見透かしたように言う。
「ひとつ教えてくれんか?」と駿吉は構わず続ける。
彼女は眉根を寄せながらも、「別に構いませんが」と応じてくれた。
「この町で『西公園』なる場所はあるのか?」
「西公園?」童女は復唱する。「なぜあにさまはそのような公園が知りたいのです?」
質問の答えを質問で返してくる。童女の知的水準は予想以上に高い。ならば、うそを重ねるのはやめておいた方がよい。
「いや、先ほど妙な電文をこの機械が受信してな……」と言いつつ、彼は三三式の筐体に手を置いた。「そこに『西公園に行くべからず』とだけ書いてあったのだ。行くべからず、と言われても、俺は江戸生まれのよそ者ゆえ、その西公園がどこにあるのかもわからんのだ」
「それなら、その電文を送った人に尋ねればよいと思いますが?」
「それが、誰が送ってきたのかわからんのだ。なにせ突然この機械が反応したからな」
「なるほど、それは奇妙ですね」と童女は少し考え込んだ。
「で、お前は西公園なる場所を知っているのか?」
ふん、と彼女は鼻を鳴らす。「そんな名前の公園はついぞ聞いたことがありません」
「やはりそうか」
この町の者でも知らない場所なら話は早い。この奇妙な電文の宛先は、少なくとも駿吉ではないと言うことだ。場所のわからぬ者に、「行くべからず」と命ずる道理もない。つまり、電文はこのまま捨てておいてよい。これでスッキリだ。
「ありがとう、助かった――」
「あにさまよ」と童女が駿吉の言葉を遮る。「西公園とは桜ヶ岡公園のことではないですか」
「桜ヶ岡公園?」
ええ、と彼女は首肯する。「この町に公園なんて、数えるほどしかありません。最も知られているのは広瀬川沿いの桜ヶ岡公園ですが、場所はちょうど町の西方ですから」
そう言えば、駿吉が国分町の童女の姉を訪ねた時に、彼女が桜ヶ岡公園の梅の花を一緒に見にいきたいと強請っていたことを思い出した。
「なにを考えておるのです、あにさま」
「……いや、桜ヶ岡公園なら、どこかで聞いたことがあると思ってな。確か、見事な梅の木があった気がするが……」
ほう、と童女は目を見開く。「あにさまもご存じでしたか。しかも梅の木の話まで」
「梅の木の話? なんだ、それは」
「知らないのですか。あの梅の木は『臥龍梅』とも言われておりまして、龍の神力による加護があるのです。想い人と触れると、龍に絡め取られるように夫婦になれるとか」
それであの姉は明け方に耳元で囁いていたのか。卑劣な奴だ。こちらには妻子もいるのに。
「俺には縁のない話だな。やはりここは奇妙な電文の言う通り、行かないことにしておこう」
「なにを言ってるのです!」
突如、童女は顔を真っ赤にして怒った。
「その電文は神託です。ぜひお姉と一緒に桜ヶ岡公園の臥龍梅に触れていただかないと」
「い、いや……」その神託が『行くべからず』と言っているだろう」
「行くなと言われると、ますます行きたくなりますよ!」と童女は目を爛々と輝かせる。
「お、俺は絶対に行かんぞ! 何度も言うが、俺には妻子がおるのだ」
ならば、と童女は素早く身を翻す。「あたしが一足先に桜ヶ岡公園まで走っていって、あの梅の木の枝をへし折って持ち帰ってきます!」
「ちょっ、ちょっと待て――」
童女は疾風のように教室から去っていった。
ふうと駿吉は一息吐く。童女の姉との関係が拗れる前にここを引き払った方がよい。ちょうど軍部から、帝都の海軍大学校に転籍の話をもらっていたのは僥倖だった。しかしここを離れるとなると、今夏の尋常中学校の球技対抗戦を観られないのは残念だ。米国で留学中に目にしたあの球技を、仙台の学生が嗜むようになるとは。世の中も変わってきた――などと考えるうちに、駿吉の頭からは奇妙な電文のことがすっぽりと抜け落ちていった。
仙台市片平丁
石鹸の匂いがした。
そう思ったのだけど、やはり気のせいかと木村駿吉は思い直す。念のためにすうと鼻から空気を吸い込んでみたが、石鹸の匂いなどしない。それどころか鉄錆と魚の腐臭を感じた。
第二高等学校の木造の校舎はまだ割合新しいが、築十年になろうとしている。剥き出しの梁や柱も少しずつ埃やシミをまといつつあり、部屋の中はどこか埃っぽい。鉄製の無線機――まだ試作段階の「三三式無線電線機」を置いてある焦茶色の机は、魚屋から譲り受けたものだ。
鉄錆の匂いは、恐らくこの三三式無線機の薬箱のような鉄製の筐体から漂ってきたものだ。これはまだ仕方がない。
しかし、魚臭さはどうだ。
四年前、この学校に赴任する際に、仙台で一番大きい平机を置いてくれと頼んだのは他ならぬ駿吉だ。ならばと、学校に小間使いとして雇われた漁師の大男が、荒浜からこの机を担いで持ってきたのだ。なんでも魚を捌くにはちょうど良く、鮪の解体もこれひとつでできるらしい。
あんた魚好きの顔だな。大男は手間賃を受け取りながら、こちらを瀬踏みするようにそう言った。
駿吉が否定もせず無言でいたのは、魚が好きだからではない。むしろ嫌いだ。机もそうだが、この大男の強烈な体臭にも魚臭さが混じっているようで、とても息ができそうになかったからだ。そんなに魚が好きなら、次は鰯を持ってきて、その机で捌いてやろうかと大男はニヤリと笑った。
駿吉はやめろと言いかけて、悪臭のために吐きそうになった。すぐに口を閉じた。
ふむ、と大男はこちらを見て眉を顰めた。確かにこの大机で鰯はない。持ってくるなら鯖以上の大魚だな、と大男が奇妙な誤解をしてしまったので、やめろと大声で叫んだところで、駿吉はゲロを吐いた。
結局、三十五銭もの大枚を叩いて買った高級石鹸を使って机を洗ってみたのだが、悪臭が完全に消えることはなかった。
やれやれ、嫌なことを思い出したと駿吉は頭を振る。
そもそも魚臭さと言うよりも、石鹸の匂いが気になったのだ。しかしなぜ今になって石鹸の匂いがしたのか。いや、本当は最初から石鹸の匂いなどしなかったのかもしれない。
今しがた、この教室で起こった不可思議な事象を目にしてしまって、気が動転したのかもしれない。なにしろ、この三三式無線電線機が初めて信号を受信したのだから。
数分前のことだ。
唐突に机上の三三式に内蔵されたコヒーラ検波機が稼働して、印字機が電文を吐き出した。どうやってこれが起動したのか。駿吉には全く理解できなかった。故障かと思いつつも、目を凝らして電文を見ると、なんとそれはモールス符号で綴られた短い文章であった。
一体誰が、どうして、どうやって、どこから、この電文を発信したのか。その答えはこの短い電文のどこにも書かれていない。駿吉は頭を引っ掻き回した。
電文そのものはなにも難しくはない。ちゃんと読めるのだ。しかし、駿吉にはその短文の意味が全く理解できない。さらに言えば、短文には「とある場所」が示されているのだが、それこそが謎の根源のようで――。
「あにさま」
その女の声が、駿吉の思考を止めた。ふわりと石鹸の匂いが鼻腔を掠める。チラと目を向けると、そこに着物姿の少女が立っていた。髪は肩まで流している。顔はまだ幼い。
「あにさまはやめてくれ」駿吉は顔を上げる。「俺にあんたのような妹はいないよ」
彼はぴんと背筋を伸ばして、精一杯威厳を保とうとするのだが、目の前の少女――いや、童女はニヤニヤと笑ったままだ。
「心配せんでも、もうすぐあたしのあにさまになりますよ。知っとりますから」
「なにを知っておる?」
「あにさまは、あたしのお姉と、もはやただならぬ仲――」
「じ、冗談はよせ……。俺にはとっくの昔に妻子がおるのだ……」
この童女は国分町の店で昵懇になった女の妹だと言う。確かにあの女の店でこの童女と顔を合わせたのだから、妹というのもあながち嘘ではないだろう。
「男女の仲と言うのはかように複雑なのでしょう」と童女は目を細める。
この子は見た目よりもずいぶん大人びている。「童女の身で国分町をチョロチョロと動き回るのは良くない」と駿吉は偉そうに叱責したのだが、これが失敗だった。童女は「ならば」と言って、片平町のこの校舎まで顔を出すようになったのだ。
「俺はお前の姉さんとは普通の仲だ。ただの酒飲み仲間だよ」
「あにさまはすぐうそを吐く」
童女は妙に鋭い。いや、もちろん、これはただの「まぐれ」かもしれないが。
「う、うそではない。神仏に誓って……」
「ならば、なぜお姉は、あにさまと同じ石鹸を使っているのです。あれはあにさまがお姉と一緒に使うた高級石鹸だったのではないですか」
う、と駿吉は言葉を詰まらせた。彼は生粋の科学者でもある。信じてもいない神仏に誓ったのは失敗だったか、とすぐに後悔した。
ん、どうだ? という顔で童女はこちらを眺めている。
ともかくこの話をこれ以上続けるのは愚策だ。なんとか話題を変えなければ、と思った矢先に、駿吉は、はたと閃いた。
「そ、そういえば、お前はこの町に詳しそうだが――」
「いきなり話題を変えましたな、あにさまよ」と聡い童女は見透かしたように言う。
「ひとつ教えてくれんか?」と駿吉は構わず続ける。
彼女は眉根を寄せながらも、「別に構いませんが」と応じてくれた。
「この町で『西公園』なる場所はあるのか?」
「西公園?」童女は復唱する。「なぜあにさまはそのような公園が知りたいのです?」
質問の答えを質問で返してくる。童女の知的水準は予想以上に高い。ならば、うそを重ねるのはやめておいた方がよい。
「いや、先ほど妙な電文をこの機械が受信してな……」と言いつつ、彼は三三式の筐体に手を置いた。「そこに『西公園に行くべからず』とだけ書いてあったのだ。行くべからず、と言われても、俺は江戸生まれのよそ者ゆえ、その西公園がどこにあるのかもわからんのだ」
「それなら、その電文を送った人に尋ねればよいと思いますが?」
「それが、誰が送ってきたのかわからんのだ。なにせ突然この機械が反応したからな」
「なるほど、それは奇妙ですね」と童女は少し考え込んだ。
「で、お前は西公園なる場所を知っているのか?」
ふん、と彼女は鼻を鳴らす。「そんな名前の公園はついぞ聞いたことがありません」
「やはりそうか」
この町の者でも知らない場所なら話は早い。この奇妙な電文の宛先は、少なくとも駿吉ではないと言うことだ。場所のわからぬ者に、「行くべからず」と命ずる道理もない。つまり、電文はこのまま捨てておいてよい。これでスッキリだ。
「ありがとう、助かった――」
「あにさまよ」と童女が駿吉の言葉を遮る。「西公園とは桜ヶ岡公園のことではないですか」
「桜ヶ岡公園?」
ええ、と彼女は首肯する。「この町に公園なんて、数えるほどしかありません。最も知られているのは広瀬川沿いの桜ヶ岡公園ですが、場所はちょうど町の西方ですから」
そう言えば、駿吉が国分町の童女の姉を訪ねた時に、彼女が桜ヶ岡公園の梅の花を一緒に見にいきたいと強請っていたことを思い出した。
「なにを考えておるのです、あにさま」
「……いや、桜ヶ岡公園なら、どこかで聞いたことがあると思ってな。確か、見事な梅の木があった気がするが……」
ほう、と童女は目を見開く。「あにさまもご存じでしたか。しかも梅の木の話まで」
「梅の木の話? なんだ、それは」
「知らないのですか。あの梅の木は『臥龍梅』とも言われておりまして、龍の神力による加護があるのです。想い人と触れると、龍に絡め取られるように夫婦になれるとか」
それであの姉は明け方に耳元で囁いていたのか。卑劣な奴だ。こちらには妻子もいるのに。
「俺には縁のない話だな。やはりここは奇妙な電文の言う通り、行かないことにしておこう」
「なにを言ってるのです!」
突如、童女は顔を真っ赤にして怒った。
「その電文は神託です。ぜひお姉と一緒に桜ヶ岡公園の臥龍梅に触れていただかないと」
「い、いや……」その神託が『行くべからず』と言っているだろう」
「行くなと言われると、ますます行きたくなりますよ!」と童女は目を爛々と輝かせる。
「お、俺は絶対に行かんぞ! 何度も言うが、俺には妻子がおるのだ」
ならば、と童女は素早く身を翻す。「あたしが一足先に桜ヶ岡公園まで走っていって、あの梅の木の枝をへし折って持ち帰ってきます!」
「ちょっ、ちょっと待て――」
童女は疾風のように教室から去っていった。
ふうと駿吉は一息吐く。童女の姉との関係が拗れる前にここを引き払った方がよい。ちょうど軍部から、帝都の海軍大学校に転籍の話をもらっていたのは僥倖だった。しかしここを離れるとなると、今夏の尋常中学校の球技対抗戦を観られないのは残念だ。米国で留学中に目にしたあの球技を、仙台の学生が嗜むようになるとは。世の中も変わってきた――などと考えるうちに、駿吉の頭からは奇妙な電文のことがすっぽりと抜け落ちていった。
