数学の公式集を皆で写したり、英語の予習の仕方を共有したり、白地図を使った勉強法とかを話し合ったりして、非常に充実した勉強時間を過ごした。
次は理科系の科目にしようかと、白地図をしまっている時だった。
「和樹、見つかったかもしれん」
突然、部屋のドアが勢い良く開けられて、厳ついオッサンが叫んできた。
思わず、ビクッとなって振り向いたら、声の予想より一段と厳ついオッサンが扉の所に立っていた。
多分、そのオッサンも和樹だけしかいないと思っていたようで、めちゃくちゃビックリして固まっていた。
「ごめん、ちょっと出てくる。戻ってこなかったら、コップとかそのまま置いて帰ってくれていいから」
シンとした空気の中、唯一動いたのは和樹だ。
スマホだけ手に取って、オッサンと一緒に出て行ってしまった。
「確かに、人が出入りするかもって、言ってたしな」
堤谷がフォローする感じで声を出したが、動揺が隠せていない。
あんな厳ついオッサンが来るなんて思わなかったよな。
それは動揺するだろう。
「ま、まぁ、とにかく、化学やろっか」
菖蒲も相当ビックリしたようで、胸に手を当てて深呼吸しながらフォローする。
木谷さんも、無言ではあるけれど、うんうん頷いている。
それに反応を返さなかったのは、意外にも水流さんだ。
和樹とよく一緒に居たのなら、そんなに動揺する必要も無いと思うけど、家までは入って無かったという事だろうか。いや、でも、マンションの下で一緒に居たし。
とか、普通に分析してはいるが、一番動揺していたのは他でもない、俺だ。
なにせ、俺はさっきの厳ついオッサンを見た事が無かったのだ。
いや、まぁ、前世なんて俺の妄想かもしれないけど。でも。
今まで、和樹の周りの人間で見た事がない人間なんて一人も居なかった。
夢かも知れないけど、全部、見知った人間だったんだ。
でも、さっきのオッサンを、俺は前世で見た事がない。
「赤坂君?大丈夫?ちょっと、ビックリしたね」
木谷さんが、あまりに動かない俺に話しかけてくれる。
「あ、ああ、うん。いきなり入って来たのはビックリしたな」
一応、化学のノートを準備しながら同意する。
いつの間にか水流さんも化学の準備が出来ていた。
それから、いったん、オッサンの事は忘れて勉強に戻った。
理科系は、化学、生物、物理、地学と四種類もあるので、なかなか大変だ。
ただ、今の所まだまだ基礎的な事なので、中学の復習が主だったりする。
ササッと復習しながら今まで習ったこととかをまとめて終わりだ。
最後に、古文の勉強の仕方とかを確認して良く出る文学の一覧を皆で作った。
その辺りで、そろそろお腹も空いたしお開きにしようという話になった。
和樹は帰って来ないままだ。
途中、堤谷が鞄から取り出したパンを食べて手を洗いに行ったり、トイレの場所を俺が教えたりしたけど、乱入してきたオッサン以外に人に会う事は無かった。
そして、水流さんが家の構造を知っているという事も無かった。
出して貰った二リットルペットボトルのお茶は飲み干して、コップを重ねてお盆の上に置き、それを机の上に戻した。
忘れ物がないかと確認して、消しゴムのカスとか紙の切れ端とかを拾ってごみ箱に捨てて、綺麗にして解散だ。
そこで、俺は一枚の紙を見つけてしまった。
和樹の机の上に伏せておいてあった紙だ。
別に覗こうとしたんじゃなくて、誰かの忘れ物かなと思って捲っただけなんだ。
そこには、あるサイトのQRコードと名前が書かれていた。
次は理科系の科目にしようかと、白地図をしまっている時だった。
「和樹、見つかったかもしれん」
突然、部屋のドアが勢い良く開けられて、厳ついオッサンが叫んできた。
思わず、ビクッとなって振り向いたら、声の予想より一段と厳ついオッサンが扉の所に立っていた。
多分、そのオッサンも和樹だけしかいないと思っていたようで、めちゃくちゃビックリして固まっていた。
「ごめん、ちょっと出てくる。戻ってこなかったら、コップとかそのまま置いて帰ってくれていいから」
シンとした空気の中、唯一動いたのは和樹だ。
スマホだけ手に取って、オッサンと一緒に出て行ってしまった。
「確かに、人が出入りするかもって、言ってたしな」
堤谷がフォローする感じで声を出したが、動揺が隠せていない。
あんな厳ついオッサンが来るなんて思わなかったよな。
それは動揺するだろう。
「ま、まぁ、とにかく、化学やろっか」
菖蒲も相当ビックリしたようで、胸に手を当てて深呼吸しながらフォローする。
木谷さんも、無言ではあるけれど、うんうん頷いている。
それに反応を返さなかったのは、意外にも水流さんだ。
和樹とよく一緒に居たのなら、そんなに動揺する必要も無いと思うけど、家までは入って無かったという事だろうか。いや、でも、マンションの下で一緒に居たし。
とか、普通に分析してはいるが、一番動揺していたのは他でもない、俺だ。
なにせ、俺はさっきの厳ついオッサンを見た事が無かったのだ。
いや、まぁ、前世なんて俺の妄想かもしれないけど。でも。
今まで、和樹の周りの人間で見た事がない人間なんて一人も居なかった。
夢かも知れないけど、全部、見知った人間だったんだ。
でも、さっきのオッサンを、俺は前世で見た事がない。
「赤坂君?大丈夫?ちょっと、ビックリしたね」
木谷さんが、あまりに動かない俺に話しかけてくれる。
「あ、ああ、うん。いきなり入って来たのはビックリしたな」
一応、化学のノートを準備しながら同意する。
いつの間にか水流さんも化学の準備が出来ていた。
それから、いったん、オッサンの事は忘れて勉強に戻った。
理科系は、化学、生物、物理、地学と四種類もあるので、なかなか大変だ。
ただ、今の所まだまだ基礎的な事なので、中学の復習が主だったりする。
ササッと復習しながら今まで習ったこととかをまとめて終わりだ。
最後に、古文の勉強の仕方とかを確認して良く出る文学の一覧を皆で作った。
その辺りで、そろそろお腹も空いたしお開きにしようという話になった。
和樹は帰って来ないままだ。
途中、堤谷が鞄から取り出したパンを食べて手を洗いに行ったり、トイレの場所を俺が教えたりしたけど、乱入してきたオッサン以外に人に会う事は無かった。
そして、水流さんが家の構造を知っているという事も無かった。
出して貰った二リットルペットボトルのお茶は飲み干して、コップを重ねてお盆の上に置き、それを机の上に戻した。
忘れ物がないかと確認して、消しゴムのカスとか紙の切れ端とかを拾ってごみ箱に捨てて、綺麗にして解散だ。
そこで、俺は一枚の紙を見つけてしまった。
和樹の机の上に伏せておいてあった紙だ。
別に覗こうとしたんじゃなくて、誰かの忘れ物かなと思って捲っただけなんだ。
そこには、あるサイトのQRコードと名前が書かれていた。


