「ワガママ坊やのスネスネタイムは終了したか?」
堤谷がニヤニヤしながら帰ってきた。
手には、多分、俺用のクレープも買って来てくれている。
当たり前のようにそれを俺に手渡しながら、堤谷が俺の隣に座る。
多分、七百円くらいだろうから、今度何か奢ろう。
「拗ねてたわけじゃねぇ。こんな低確率のことが起こるなんてって愕然としてただけだ」
自分で聞いても、子供みたいな言い訳だ。
堤谷も『はいはい』とか適当に流して、食べ終わったゴミをまとめ始めた。
ついさっきソフトクリームを食べた所なので、クレープ一つはちょっと多いなと思っていたら、隣から和樹が齧り付いて来た。もしや和樹は、エスパーか?
「赤坂君と友井君って、ホント仲良いよね」
木谷さんがクスクスと笑いながら、トランプとか荷物を片付けてくれる。
レジャーシートもみんなが畳んでくれて、俺と和樹はそれを見ながらクレープを堪能させて頂いた。マジ感謝。
食べ終わったゴミも一緒にまとめて、全部の片付けが終わったところで、そろそろ帰ろうかという流れになった。
「ホント、一日が長くて短いってこんな感じなんだって実感したわ。すっごい楽しかった」
水流さんが清々しい感じで伸びをするのが、凄く絵になっていた。
『なるほど、こういうのがモデルっていうやつか』と納得した。
「今の、カメラにおさめときたいくらい絵になってた。よっ、水流ちゃん可愛いよ!」
堤谷が太鼓持ちみたいに声をかけるのに、水流さんも『え?そう?』とか言いながらポーズを変えていく。そう言えば、幼稚園の頃からの知り合いって言っていたな。割と仲良しなんだな。
でも、そんなことを言いながら、堤谷は特にスマホで写真を撮ったりはしなかった。
堤谷って、ホントに結構良い奴だよな。
「そういや、売店の閉店時間四時半だわ。何か買うもんあるならギリだけど、どうする?」
仄々していたら、和樹が爆弾投下してきた。
「え~、みんなでお揃いのキーホルダー買いたい!」
水流さんが素早く反応して、『早く行こ』と駐輪場に駆け出した。
まぁ、まだ四時を過ぎた所なので、ある程度余裕はあるだろうと思うが。
何があるか分からないからな。とりあえず皆で走って追いかけることにした。
木谷さんがちょっと遅れているのを見て、和樹がさり気なくスピードを下げた。
俺もゆっくり走ろうと思っていた所ではあるんだが……
前世で俺は、そんな思いやりに満ちた行動が出来ていただろうか。
俺が和樹だった頃は、稔の事ばっかり考えていて、他の人間の事なんて考えていなかった気がする。
自分で自分を見るのと、外から見るのとでは違うんだろうか。
何はともあれ、水流さんが速く行きたそうなので、和樹に木谷さんとゆっくり来るよう伝えておいて、先に行った三人と先に売店に向かうことにした。
水流さんも、駐輪場から出る所で、ちょうど出入り口に辿り着いた木谷さんに『ごめん、先行って未来の分も買っとく』と叫んでいた。
和樹と木谷さん以外の四人で先に売店に着いて、水流さんが『どうしても皆でお揃いにしたい』というキーホルダーを買う事にした。
三センチ四方くらいの小さくて可愛いネモフィラのキーホルダーだ。
一個百五十円だから、全員分買っても千円もいかない。
「じゃあ、さっき奢って貰ったお礼に、俺が買うよ。柄だけ選んどいて。一気に買ったら木谷さんがギリギリでもスムーズに買えるし」
俺がそう言うと、水流さんは凄い勢いで遠慮していたけれど、堤谷が普通に選び出すのを見て、小さく『ありがと』と言ってから皆と楽しそうに選び始めた。
↓キーホルダーのイメージです↓

堤谷がニヤニヤしながら帰ってきた。
手には、多分、俺用のクレープも買って来てくれている。
当たり前のようにそれを俺に手渡しながら、堤谷が俺の隣に座る。
多分、七百円くらいだろうから、今度何か奢ろう。
「拗ねてたわけじゃねぇ。こんな低確率のことが起こるなんてって愕然としてただけだ」
自分で聞いても、子供みたいな言い訳だ。
堤谷も『はいはい』とか適当に流して、食べ終わったゴミをまとめ始めた。
ついさっきソフトクリームを食べた所なので、クレープ一つはちょっと多いなと思っていたら、隣から和樹が齧り付いて来た。もしや和樹は、エスパーか?
「赤坂君と友井君って、ホント仲良いよね」
木谷さんがクスクスと笑いながら、トランプとか荷物を片付けてくれる。
レジャーシートもみんなが畳んでくれて、俺と和樹はそれを見ながらクレープを堪能させて頂いた。マジ感謝。
食べ終わったゴミも一緒にまとめて、全部の片付けが終わったところで、そろそろ帰ろうかという流れになった。
「ホント、一日が長くて短いってこんな感じなんだって実感したわ。すっごい楽しかった」
水流さんが清々しい感じで伸びをするのが、凄く絵になっていた。
『なるほど、こういうのがモデルっていうやつか』と納得した。
「今の、カメラにおさめときたいくらい絵になってた。よっ、水流ちゃん可愛いよ!」
堤谷が太鼓持ちみたいに声をかけるのに、水流さんも『え?そう?』とか言いながらポーズを変えていく。そう言えば、幼稚園の頃からの知り合いって言っていたな。割と仲良しなんだな。
でも、そんなことを言いながら、堤谷は特にスマホで写真を撮ったりはしなかった。
堤谷って、ホントに結構良い奴だよな。
「そういや、売店の閉店時間四時半だわ。何か買うもんあるならギリだけど、どうする?」
仄々していたら、和樹が爆弾投下してきた。
「え~、みんなでお揃いのキーホルダー買いたい!」
水流さんが素早く反応して、『早く行こ』と駐輪場に駆け出した。
まぁ、まだ四時を過ぎた所なので、ある程度余裕はあるだろうと思うが。
何があるか分からないからな。とりあえず皆で走って追いかけることにした。
木谷さんがちょっと遅れているのを見て、和樹がさり気なくスピードを下げた。
俺もゆっくり走ろうと思っていた所ではあるんだが……
前世で俺は、そんな思いやりに満ちた行動が出来ていただろうか。
俺が和樹だった頃は、稔の事ばっかり考えていて、他の人間の事なんて考えていなかった気がする。
自分で自分を見るのと、外から見るのとでは違うんだろうか。
何はともあれ、水流さんが速く行きたそうなので、和樹に木谷さんとゆっくり来るよう伝えておいて、先に行った三人と先に売店に向かうことにした。
水流さんも、駐輪場から出る所で、ちょうど出入り口に辿り着いた木谷さんに『ごめん、先行って未来の分も買っとく』と叫んでいた。
和樹と木谷さん以外の四人で先に売店に着いて、水流さんが『どうしても皆でお揃いにしたい』というキーホルダーを買う事にした。
三センチ四方くらいの小さくて可愛いネモフィラのキーホルダーだ。
一個百五十円だから、全員分買っても千円もいかない。
「じゃあ、さっき奢って貰ったお礼に、俺が買うよ。柄だけ選んどいて。一気に買ったら木谷さんがギリギリでもスムーズに買えるし」
俺がそう言うと、水流さんは凄い勢いで遠慮していたけれど、堤谷が普通に選び出すのを見て、小さく『ありがと』と言ってから皆と楽しそうに選び始めた。
↓キーホルダーのイメージです↓



