案の定、ルールが怪しかったくせに、ちゃんとカードの移動を確認していた木谷さんが一抜けした。
逆に、カードの移動を全く気にしない堤谷は相変わらず揃わなかったカードを右端に入れる。
大体、どのカードが回っているかを俺が把握し始めた頃、菖蒲が普通にラッキーあがり。
和樹と水流さんも、あと二枚ずつで、俺も一枚だ。
なぜか、堤谷は四枚も持っている。
菖蒲が引いてあがったので、堤谷のを俺が引く番だ。
俺の正解は四分の一。
残念ながら外れだ。後ろ手にカードを入念に切って、慎重に和樹の前に差し出す。
「なんで、そんなに勿体ぶってんの?」
堤谷が唐突に、物凄く不思議そうに聞いて来た。
こいつは、勉強出来るけど日常に生かせないタイプだな。
数学の確率とか普通に解けるくせに、考えもしないんだろうな。
「さっきの状態覚えてるか?お前が四枚持ってただろ?ジジは別の所にあるから、お前が持ってるカードに必ず俺らが欲しいのがあるんだよ。で、俺が合わなかったって事は、和樹か水流さんが合うって事。んで、和樹は次、引いたのが合ったらあがり」
うんうんと頷く木谷さんと、ふ~んと興味なさそうな菖蒲。
堤谷は、そんなこと考えながらゲームしてんの?!と驚いていた。
いや、他に何を考えてゲームしてんだよ。
「いや、待て。何でジジが別の所にあるって分かるんだよ」
「見てたら分かる」
和樹に冷たくあしらわれてしまった。
可哀想に。と思いながら和樹の前に二枚出したら、スッと引かれて、スイッと手札と一緒に捨てられた。
和樹の手札は水流さんが引く。これはまぁ、絶対に揃わないので良いとしよう。
水流さんが三枚になる。
これはもう、相当な確率じゃないと俺の負けは無いと思うが。
堤谷がよく分からないと言った顔で水流さんから引く。三分の二で合うはず。
「ん~、当たりそうで当たんないなぁ」
ここでまさかのジジを引くのか。
まぁ、でも、安心の右端だろう。
「あぁ、そっか。こういう所で混ぜなきゃなんだな」
なぜ、こんな時にいきなり切り始めるんだ。
ま、まぁ、俺の負けはそうそう無いだろうから、別に構わないがな。
……なぜジジを引くんだ、俺。
四分の一だぞ。まぁ、あたりも四分の一だけど。
「ふふ、まさかここでジジが回るなんて。赤坂君って引き悪いね」
水流さんにモロバレだった。
そして、慎重に出した手札から、ジジじゃない方を取られる。
これはもしや、ジジのカードの特徴とか覚えていますか?
「もう、私、ジジは引かない気がするな~」
なんてこった。
俺は、堤谷の手から水流さんにカードを引き渡すだけの存在だと言うのか。
堤谷が不思議そうにしていたが、宣言通り、水流さんはもう、俺の手からジジを取ってはくれなかった。
水流さんから引いたカードで堤谷が揃い、堤谷から俺が引いたカードを水流さんが引いて揃い、また水流さんから堤谷がカードを引いて揃う事で、水流さんと堤谷があがった。
「ごめんね、赤坂君」
逆に、カードの移動を全く気にしない堤谷は相変わらず揃わなかったカードを右端に入れる。
大体、どのカードが回っているかを俺が把握し始めた頃、菖蒲が普通にラッキーあがり。
和樹と水流さんも、あと二枚ずつで、俺も一枚だ。
なぜか、堤谷は四枚も持っている。
菖蒲が引いてあがったので、堤谷のを俺が引く番だ。
俺の正解は四分の一。
残念ながら外れだ。後ろ手にカードを入念に切って、慎重に和樹の前に差し出す。
「なんで、そんなに勿体ぶってんの?」
堤谷が唐突に、物凄く不思議そうに聞いて来た。
こいつは、勉強出来るけど日常に生かせないタイプだな。
数学の確率とか普通に解けるくせに、考えもしないんだろうな。
「さっきの状態覚えてるか?お前が四枚持ってただろ?ジジは別の所にあるから、お前が持ってるカードに必ず俺らが欲しいのがあるんだよ。で、俺が合わなかったって事は、和樹か水流さんが合うって事。んで、和樹は次、引いたのが合ったらあがり」
うんうんと頷く木谷さんと、ふ~んと興味なさそうな菖蒲。
堤谷は、そんなこと考えながらゲームしてんの?!と驚いていた。
いや、他に何を考えてゲームしてんだよ。
「いや、待て。何でジジが別の所にあるって分かるんだよ」
「見てたら分かる」
和樹に冷たくあしらわれてしまった。
可哀想に。と思いながら和樹の前に二枚出したら、スッと引かれて、スイッと手札と一緒に捨てられた。
和樹の手札は水流さんが引く。これはまぁ、絶対に揃わないので良いとしよう。
水流さんが三枚になる。
これはもう、相当な確率じゃないと俺の負けは無いと思うが。
堤谷がよく分からないと言った顔で水流さんから引く。三分の二で合うはず。
「ん~、当たりそうで当たんないなぁ」
ここでまさかのジジを引くのか。
まぁ、でも、安心の右端だろう。
「あぁ、そっか。こういう所で混ぜなきゃなんだな」
なぜ、こんな時にいきなり切り始めるんだ。
ま、まぁ、俺の負けはそうそう無いだろうから、別に構わないがな。
……なぜジジを引くんだ、俺。
四分の一だぞ。まぁ、あたりも四分の一だけど。
「ふふ、まさかここでジジが回るなんて。赤坂君って引き悪いね」
水流さんにモロバレだった。
そして、慎重に出した手札から、ジジじゃない方を取られる。
これはもしや、ジジのカードの特徴とか覚えていますか?
「もう、私、ジジは引かない気がするな~」
なんてこった。
俺は、堤谷の手から水流さんにカードを引き渡すだけの存在だと言うのか。
堤谷が不思議そうにしていたが、宣言通り、水流さんはもう、俺の手からジジを取ってはくれなかった。
水流さんから引いたカードで堤谷が揃い、堤谷から俺が引いたカードを水流さんが引いて揃い、また水流さんから堤谷がカードを引いて揃う事で、水流さんと堤谷があがった。
「ごめんね、赤坂君」


