メニューはもう大体決めていた。
俺が牛串と焼きそばで、木谷さんはガパオライス。木谷さんと同じ店で堤谷リクエストのタコライスも買って来る。
和樹はロコモコ丼で、水流さんが同じ店のオムライス。菖蒲のエビのワンプレートみたいなのを代わりに買って来る。
大行列になっていないとは言え、それなりに待たされることになりそうだ。
その間、何を話そうと悩んでいたのだが、木谷さんは割と話し上手で退屈しなかった。
「あ、そう言えば。赤坂君は、私が友井君に振られたの知ってるよね」
普通にどうでもいい話をしていたのに、唐突にぶっこまれた。
危うく、先に買って齧っていた牛串を吐き出すところだった。
ゴホゴホと咳き込んでしまった。
「いきなりごめんね。いや、未練がましいことしてるって思われてるんだろうなってちょっと思ってて」
照れくさそうに身振り手振りを交えているけど、多分、心の中は全然照れてない。
「瑞樹に誘われて、二つ返事で行くって言ったら、友井君も居たってだけなの。別に嫌いになった訳じゃないけど、別に未練がましくついて来たわけじゃないから、それだけはちょっと、言っておきたくて。いや、好きなのは好きなんだけどね」
俺にいったい、何と言えと。
一応、何も言わないのも良くないかと思って、『なるほど』って言ってみたんだけど、それで良かったんだろうか。
「まぁ、そういう事だから。あの、今日仲良くなってやるぜ、みたいなのは、考えてないから。あの、それだけです」
「そ、そっか。えと、とりあえず、理解した」
うんうん。
何故か、二人で頷きあって、この話はそこで終わった。
でも、次に何の話をしていいのか悩んでしまったので、さっきの話を聞いてみた。
「そういやさっき、和樹に何か言われてたよな。自転車乗ってた時。何言われたん?いきなり、速くなって追いついて来たけど」
話題転換としては凄く丁度いいと思ったのだが、何故か、木谷さんの顔が一気に赤くなっていった。
「な、内緒」
……え?何?マジで和樹は何を言ったの?
さっきの言いにくそうな話題でも平気そうに話していた木谷さんが、真っ赤になる内容って一体何?!
「そ、そう言えば、来週の数学って休み明けテストやるって言ってたよね」
物凄い勢いで話題転換された。
「あ、あぁ。確か、ベクトルの総復習のテストって言ってたよな」
なんて、普通に乗ってみたけど、俺の頭の中では和樹が何を言ったのかでいっぱいだった。
自転車を早く漕ごうと思うような事で、赤くなるような事で?
振られたけどまだ好きだと伝えるよりも恥ずかしい事?
俺には、全く予想できない。
「そう言えば、赤坂君って数学成績良かったよね。もし良かったら教えて欲しいんだけど。六人で勉強会とかしない?」
「あぁ、和樹も数学出来るよ。って言うか、あいつは何でも出来るか。堤谷は理科系凄いよ」
「え、そうなの?菖蒲は国語強いんだけど、私はどれもイマイチなんだよな~」
「堤谷は国語激ヨワ。漢文とか古文とかはパズルみたいだから好きらしいけど、現代文は宇宙語だって言ってた」
「いやいや、一番日本語だよ」
「マジ、それな」
なんて、話を続けていても俺の頭の中は和樹が何を言ったのかばかりが巡っていた。
俺が牛串と焼きそばで、木谷さんはガパオライス。木谷さんと同じ店で堤谷リクエストのタコライスも買って来る。
和樹はロコモコ丼で、水流さんが同じ店のオムライス。菖蒲のエビのワンプレートみたいなのを代わりに買って来る。
大行列になっていないとは言え、それなりに待たされることになりそうだ。
その間、何を話そうと悩んでいたのだが、木谷さんは割と話し上手で退屈しなかった。
「あ、そう言えば。赤坂君は、私が友井君に振られたの知ってるよね」
普通にどうでもいい話をしていたのに、唐突にぶっこまれた。
危うく、先に買って齧っていた牛串を吐き出すところだった。
ゴホゴホと咳き込んでしまった。
「いきなりごめんね。いや、未練がましいことしてるって思われてるんだろうなってちょっと思ってて」
照れくさそうに身振り手振りを交えているけど、多分、心の中は全然照れてない。
「瑞樹に誘われて、二つ返事で行くって言ったら、友井君も居たってだけなの。別に嫌いになった訳じゃないけど、別に未練がましくついて来たわけじゃないから、それだけはちょっと、言っておきたくて。いや、好きなのは好きなんだけどね」
俺にいったい、何と言えと。
一応、何も言わないのも良くないかと思って、『なるほど』って言ってみたんだけど、それで良かったんだろうか。
「まぁ、そういう事だから。あの、今日仲良くなってやるぜ、みたいなのは、考えてないから。あの、それだけです」
「そ、そっか。えと、とりあえず、理解した」
うんうん。
何故か、二人で頷きあって、この話はそこで終わった。
でも、次に何の話をしていいのか悩んでしまったので、さっきの話を聞いてみた。
「そういやさっき、和樹に何か言われてたよな。自転車乗ってた時。何言われたん?いきなり、速くなって追いついて来たけど」
話題転換としては凄く丁度いいと思ったのだが、何故か、木谷さんの顔が一気に赤くなっていった。
「な、内緒」
……え?何?マジで和樹は何を言ったの?
さっきの言いにくそうな話題でも平気そうに話していた木谷さんが、真っ赤になる内容って一体何?!
「そ、そう言えば、来週の数学って休み明けテストやるって言ってたよね」
物凄い勢いで話題転換された。
「あ、あぁ。確か、ベクトルの総復習のテストって言ってたよな」
なんて、普通に乗ってみたけど、俺の頭の中では和樹が何を言ったのかでいっぱいだった。
自転車を早く漕ごうと思うような事で、赤くなるような事で?
振られたけどまだ好きだと伝えるよりも恥ずかしい事?
俺には、全く予想できない。
「そう言えば、赤坂君って数学成績良かったよね。もし良かったら教えて欲しいんだけど。六人で勉強会とかしない?」
「あぁ、和樹も数学出来るよ。って言うか、あいつは何でも出来るか。堤谷は理科系凄いよ」
「え、そうなの?菖蒲は国語強いんだけど、私はどれもイマイチなんだよな~」
「堤谷は国語激ヨワ。漢文とか古文とかはパズルみたいだから好きらしいけど、現代文は宇宙語だって言ってた」
「いやいや、一番日本語だよ」
「マジ、それな」
なんて、話を続けていても俺の頭の中は和樹が何を言ったのかばかりが巡っていた。


