【対談者:木瓜 粂】
私は、この人の描く物語が好きだ。
今も傍らに木瓜先生の本を置いて、自分のデスクで作業をしている。内容は、木瓜先生のインタビューの文字起こし。
雑誌編集者として働いてるけど、昔から本を読むことが苦手で、どちらかと言うと運動をする方が好きだった。
けれど、今の仕事に就いてから雑誌目当てで書店に寄った時に、木瓜先生の本のタイトルに目を惹かれ、初めて小説を購入した。
自分でも驚く程に本に集中して、仕事以外はずっとその本を読んでいた。
読み終わった後、私は編集長に「木瓜先生にインタビューがしたいです」と掛け合い、今がある。
木瓜先生は他にも何冊か出していて、すべてが恋愛もの。
その中でも私は、最近発売されたこの本が好きなのだ。
その本の発売を記念してインタビューをした時、ファンでもある私は木瓜先生に「次回作はもう決まっているんですか?」と、質問をした。
すると先生は、こう答えた。
「しばらくは、描くつもりはありません」と。
その顔はどこか寂しそうで。でも、すごく優しい顔をしていた。


