余命半年の君と、一冊分の恋をした


【対談者:木瓜 粂(もこう くめ)

私は、この人の描く物語が好きだ。

今も傍らに木瓜先生の本を置いて、自分のデスクで作業をしている。内容は、木瓜先生のインタビューの文字起こし。

雑誌編集者として働いてるけど、昔から本を読むことが苦手で、どちらかと言うと運動をする方が好きだった。

けれど、今の仕事に就いてから雑誌目当てで書店に寄った時に、木瓜先生の本のタイトルに目を惹かれ、初めて小説を購入した。

自分でも驚く程に本に集中して、仕事以外はずっとその本を読んでいた。

読み終わった後、私は編集長に「木瓜先生にインタビューがしたいです」と掛け合い、今がある。

木瓜先生は他にも何冊か出していて、すべてが恋愛もの。

その中でも私は、最近発売されたこの本が好きなのだ。

その本の発売を記念してインタビューをした時、ファンでもある私は木瓜先生に「次回作はもう決まっているんですか?」と、質問をした。

すると先生は、こう答えた。


「しばらくは、描くつもりはありません」と。


その顔はどこか寂しそうで。でも、すごく優しい顔をしていた。