あれから俺は少しずつ、この会社に馴染んでいった。 最初は正直、やっていけるのか不安だった。 異動初日。 何の説明もなく大量の仕事を渡してきた社長。由城翔。 正直に言えば、良い印象なんてなかった。 変わった人。それが最初の印象だった。 いや、正確に言えば少し怖い人。 何を考えているのか分からない。 表情もあまり変わらないし、言葉も必要最低限。 褒めているのか、怒っているのかすら分からない。 そんな人だった。 でも一緒に仕事をする時間が増えるほど、その印象は少しずつ変わっていった。