愛の終わりを知らない君へ

「おはよう、じゃなくて。いい加減女遊びしまくんのやめろよなー。一体何十人の女を泣かしてきたんだよ」


「そう言われても、俺は最初から本気になれないよって伝えてるんだけどなあ…」



最初は「それでもいい」と言うから遊んでいるだけなのに、「やっぱり本気で好きだから付き合ってほしい」と言われ、めんどくさいから付き合ってみるもののすぐに振られるのがオチだ。



「つくづくおまえを本気で好きになる女子たちが可哀想だよ。この顔と甘い言葉に騙されて、待ってるのは悲しい結末だけなんだからな」


「俺だって誰か一人のことを本気で好きになってみたいと思ってるよ」


「嘘つけ、このタラシめ」



せっかく綺麗にセットしたセンター分けの髪型を掻き回してくる清太郎に、笑いながら抵抗する。


誰か一人のことを本気で好きになってみたいのは本当だ。


高校二年生の今まで、俺は誰か一人を本気で好きになったことはないのだから。


自覚しているくらい俺はそこそこ顔も整っているし、運動も勉強も人並み以上できる方ではあった。