【短歌】
君となら 何でもない日 愛しくて 明日の予定も 楽しみになる
【短歌をテーマにした物語】
特別なことなんて、何もない日だった。
朝、目覚まし時計が鳴る。
眠い目をこすりながら起きて、制服に着替える。
朝食を食べて、家を出る。
いつもと同じ道を歩いて、いつもと同じ電車に乗る。
それなのに――。
「おはよう」
駅前で待っていた彼が笑う。
「おはよう」
私も笑う。
たったそれだけで、今日は少しだけいい日になる。
私と彼は、付き合って一年になる。
とはいっても、毎日どこかへ遊びに行くわけではない。
放課後に一緒に帰ったり、休日に近所の公園を散歩したり。
たまに喫茶店で宿題をしたり。
そんな普通の日々を過ごしている。
友達からは、
「二人って、デートとかしないの?」
と聞かれることもある。
「するよ」
「どこ行くの?」
「本屋とか」
「それデート?」
「デートだよ」
そう答えると、みんな笑う。
でも私は、本当にそう思っている。
彼と一緒なら、本屋だって楽しい。
放課後。
私たちは駅前の小さな本屋に寄った。
「新刊出てる」
彼が一冊の漫画を手に取る。
「好きだったよね、それ」
「覚えてた?」
「もちろん」
「じゃあ買おうかな」
「私はこっち」
私も本を一冊手に取る。
二人でレジに並ぶ。
たったそれだけ。
帰り道にコンビニへ寄って、アイスを買う。
公園のベンチに座って食べる。
「今日、何してた?」
「授業」
「それは知ってる」
「じゃあ、寝てた」
「それも知ってる」
彼が笑う。
私も笑う。
何でもない会話。
何でもない一日。
なのに、家に帰る時間になると少し寂しくなる。
「じゃあ、また明日」
駅の前で彼が言う。
「うん。また明日」
私は手を振る。
彼が帰っていく。
私も家へ向かう。
スマートフォンを見ると、彼からメッセージが届いた。
『明日、放課後どうする?』
私は少し考える。
『どこか行きたい?』
すぐに返事が来る。
『特にない』
思わず笑ってしまった。
『じゃあ、いつもの公園』
『了解』
それだけのやり取り。
でも私は、明日が楽しみになった。
翌朝。
目覚まし時計が鳴る。
昨日と同じ時間。
昨日と同じ朝。
でも今日は、少し違う。
放課後に彼と会える。
それだけで、布団から出るのが少しだけ楽だった。
学校へ向かう。
教室に入る。
彼がこちらに気づく。
「おはよう」
「おはよう」
いつもの挨拶。
いつもの笑顔。
それなのに、胸の中には小さな楽しみがある。
放課後。
公園のベンチに並んで座る。
空は夕焼け。
「明日はどうする?」
彼が聞く。
「明日?」
「うん」
私は少し考えてから答えた。
「明日も、ここに来ようか」
「いいよ」
「その次は?」
「その次?」
「うん」
彼は笑った。
「じゃあ、その次も」
私は笑い返す。
未来の大きな約束じゃない。
旅行の予定でもない。
特別な記念日でもない。
ただ、一緒に帰る。
一緒に本を読む。
一緒にアイスを食べる。
そんな小さな予定。
でも、それがあるだけで、明日が待ち遠しくなる。
私は夕焼けを見ながら思った。
幸せって、きっとこういうものなのかもしれない。
何か特別なことが起こることじゃない。
好きな人と、いつもの一日を過ごせること。
そして――。
「また明日」と言えること。
私は隣にいる彼を見て、笑った。
明日もきっと、何でもない一日になる。
でも。
君となら
君となら 何でもない日 愛しくて 明日の予定も 楽しみになる
【短歌をテーマにした物語】
特別なことなんて、何もない日だった。
朝、目覚まし時計が鳴る。
眠い目をこすりながら起きて、制服に着替える。
朝食を食べて、家を出る。
いつもと同じ道を歩いて、いつもと同じ電車に乗る。
それなのに――。
「おはよう」
駅前で待っていた彼が笑う。
「おはよう」
私も笑う。
たったそれだけで、今日は少しだけいい日になる。
私と彼は、付き合って一年になる。
とはいっても、毎日どこかへ遊びに行くわけではない。
放課後に一緒に帰ったり、休日に近所の公園を散歩したり。
たまに喫茶店で宿題をしたり。
そんな普通の日々を過ごしている。
友達からは、
「二人って、デートとかしないの?」
と聞かれることもある。
「するよ」
「どこ行くの?」
「本屋とか」
「それデート?」
「デートだよ」
そう答えると、みんな笑う。
でも私は、本当にそう思っている。
彼と一緒なら、本屋だって楽しい。
放課後。
私たちは駅前の小さな本屋に寄った。
「新刊出てる」
彼が一冊の漫画を手に取る。
「好きだったよね、それ」
「覚えてた?」
「もちろん」
「じゃあ買おうかな」
「私はこっち」
私も本を一冊手に取る。
二人でレジに並ぶ。
たったそれだけ。
帰り道にコンビニへ寄って、アイスを買う。
公園のベンチに座って食べる。
「今日、何してた?」
「授業」
「それは知ってる」
「じゃあ、寝てた」
「それも知ってる」
彼が笑う。
私も笑う。
何でもない会話。
何でもない一日。
なのに、家に帰る時間になると少し寂しくなる。
「じゃあ、また明日」
駅の前で彼が言う。
「うん。また明日」
私は手を振る。
彼が帰っていく。
私も家へ向かう。
スマートフォンを見ると、彼からメッセージが届いた。
『明日、放課後どうする?』
私は少し考える。
『どこか行きたい?』
すぐに返事が来る。
『特にない』
思わず笑ってしまった。
『じゃあ、いつもの公園』
『了解』
それだけのやり取り。
でも私は、明日が楽しみになった。
翌朝。
目覚まし時計が鳴る。
昨日と同じ時間。
昨日と同じ朝。
でも今日は、少し違う。
放課後に彼と会える。
それだけで、布団から出るのが少しだけ楽だった。
学校へ向かう。
教室に入る。
彼がこちらに気づく。
「おはよう」
「おはよう」
いつもの挨拶。
いつもの笑顔。
それなのに、胸の中には小さな楽しみがある。
放課後。
公園のベンチに並んで座る。
空は夕焼け。
「明日はどうする?」
彼が聞く。
「明日?」
「うん」
私は少し考えてから答えた。
「明日も、ここに来ようか」
「いいよ」
「その次は?」
「その次?」
「うん」
彼は笑った。
「じゃあ、その次も」
私は笑い返す。
未来の大きな約束じゃない。
旅行の予定でもない。
特別な記念日でもない。
ただ、一緒に帰る。
一緒に本を読む。
一緒にアイスを食べる。
そんな小さな予定。
でも、それがあるだけで、明日が待ち遠しくなる。
私は夕焼けを見ながら思った。
幸せって、きっとこういうものなのかもしれない。
何か特別なことが起こることじゃない。
好きな人と、いつもの一日を過ごせること。
そして――。
「また明日」と言えること。
私は隣にいる彼を見て、笑った。
明日もきっと、何でもない一日になる。
でも。
君となら



