御刀さまと花婿たち

 星が雲に覆い隠された闇夜のこと。
 北の墓地に、青白い光がまたたいていた。

『……ダ…………どコ……ダ……』

 シュウウ……不気味な光は、黒いもやへかたちを変える。

『どこ、ニ……いル……』

 ゆらめく黒いもやが、墓石を覆う。
 やがてもやは、ひとのかたちを成す。
 その手には──

『今度、こソ……わガモノ、に……』

 人ならざるソレは、直後、煙のように立ち消えた。