御刀さまと花婿たち

 いまはむかし。
 これは京のみやこをさわがせた、一匹の狐のおはなし。
 狐は人に化け悪事をはたらくゆえ、ひとびとを困らせておった。

 ある日のこと。
 たまりかねたひとびとが、みなで狐を退治することにした。
 狐は命からがら、京のみやこをはずれた山奥へ逃げてゆく。

 それから、狐を見た者はいなかったという。
 京のみやこに平和がおとずれ、ひとびとはたいそうよろこんだそうな。
 めでたし、めでたし。