保護猫、飼ってます。





あれかられおも引き下がってくれて、大人しくお風呂に入ってベットに横になった。


眠る体勢はいつもと同じ、れおと至近距離。でも今回は何故か、れおの腕枕付き。断ったけど、それならさっきと同じことをすると言われて、仕方なく受け入れた。




「れおはさ。俺の、どこが好きなの」




眠るのに、背中を向けるのも違う気がして向かい合うと、猫としてれおと出会った時のことを思い出した。連れて帰ってほしかったとは聞いたけど、連れて帰ってほしいほどの魅力がどこにあったのか、聞いてみたい。




「僕と一緒で、孤独だったから」


「…ん?理由になってないと思うけど」


「類は友を呼ぶ、だよ。祥夜と一緒にいたら、孤独同士気持ちが分かるでしょ?僕の孤独も癒してほしいし、僕が祥夜の孤独も癒してあげたかった」


「じゃあ、好きとかじゃなくない?それは、情だよね?」




いまいちピンとこない、れおの返事。一目惚れとか、良い香りがして好きだなと思ったとか、好きになるってそういうところから始まるもの。れおの場合は、完全に俺を可哀想と見ているとしか思えない。




「初めはそうだったのかもね。でも、僕が仕掛けたら思い通りに反応してくれるのも嬉しかったし、一緒にベットで寝るようになってから、もっと祥夜に触れたいって思うようになった。…これは好きって理由にならない?」


「いや、そんなことないよ…」




初めて手を握られた時も、キスされた時も。拒否というより、戸惑っていた。自分が思う以上にれおに反応していて、頭と体のギャップに追いつけなくて。控えめにれおに体を寄せると、腰に手を回して引っ付いてみた。温かくてふわっとして、心がキュッとなる。




「祥夜は、僕のこと好き?」




れおも、引っ付いた俺をさらに引き寄せて、密着が増す。今は、嬉しいと思える。れおに言われたから、考えすぎているのかな。



「好きかは、分かんない…。でも、れおといると温かい」




れおの腕に力が入ったのが、分かった。それが何を意味しているのかは分からないけど、今は好きを置いておいて、ただれおと一緒の時間を過ごしたい。




「そっか…。じゃあ好きって言ってもらえるように、頑張らないとだね」


「頑張らなくて良いよ(笑)」


「ううん、頑張りたい」


「…うん」




お互いおやすみを言い合って、すぐ眠った。もっと緊張して眠れないと思っていたけど、れおに引っ付くと妙に安心して、次目が覚めたら外が明るくなっていた。