クラスメートボクメツゲーム

 ヒミツが教壇を叩く。
「じゃあ~~♡第二ゲームのルールを発表するよぉっ‼“友達交換”っていうくらいだからねぇ?みんなには“ペア”になってもらうよっ!ただし~~~♡ペアは自分で選ばないのっ!他の誰かが“あなたの友達”を選ぶの♡」
ヒミツは続ける。
「ペアになった二人はねぇ~~♡どっちかが死ぬのっ!選ばれなかった方が“裏切られた側”として死亡~~♡友達って言ったよねぇ?じゃあ証明してみせてよぉ♡」
校舎の空気が凍りつく。
ヒミツがペア選択の端末を配る。
「はいは~~い♡この端末で“誰の友達を選ぶか”決めてねぇ♡選ばれなかった人は死亡~~♡あはははは~~~っ‼」
咲楽はまたしても冬馬の腕を掴む。
「冬馬は…私とペアになるよね?」
萌香がすぐに言い返す。
「冬馬は誰ともペアにならないよ。冬馬は誰も死なせたくないって言ったじゃん」
咲楽の目が細くなる。
「萌香、邪魔しないで」
「邪魔してないよ。冬馬の気持ちを言っただけ」
二人の間に火花が散る。
冬馬は慌てて言う。
「ちょ、ちょっと待て!俺は…誰も選ばない。誰も死なせたくないんだ」
咲楽と萌香が同時に冬馬を見る。

涼花は端末を握りしめる。
涼花の指が端末に触れようとした瞬間―涼花の幼馴染の真矢がその手を掴む。
「涼花、やめて。冬馬が悲しむよ」
涼花は震える声で言う。
「でも…咲楽が冬馬を奪うの、耐えられない…」
真矢は涼花を抱きしめる。
「涼花は誰も殺さなくていい。涼花が手を汚さなくていいように、私が裏切るから」
涼花の目が揺れる。

冬馬は端末を見つめる。冬馬は震える指で端末を握る。
冬馬が誰かを選ばなかったら、誰かが死ぬ。それは冬馬にとって一番つらいことだった。
「冬馬、大丈夫だよ。きっと。冬馬は優しいから、冬馬の選択なら誰も恨まないよ」
咲楽が冬馬の手を握る。
「冬馬、私を選んで。私、絶対に冬馬を守るから」
唯人が冬馬の肩に手を置く。
「冬馬。お前の選択が……誰かを救うんだ」
冬馬は目を閉じる。
(俺は……誰を……)
端末が震える。『ペア選択の時間です』
冬馬は必死に考える。泣きそうになって、目を伏せた。