「第一ゲーム、その名は…『ウラギリカクレンボ♡』これは個人戦だよ~!かくれんぼをベースにした心理ゲーム~。ただし、普通のかくれんぼとは違うよ♡「見つかる=負け」ではなく、「裏切られる=負け」に近い感じ~!参加者は全員“隠れる側”だよ~♡でも、それと同時に“探す側”にもなるんだ~。仲間を売ることで自分が生き残れる仕組みになっているから、友情が崩壊しやすいよ!あはは~♡じゃあ、基本ルールを説明するね!よ~く聞いてよ~。まず、最初は全員“隠れる側”としてスタートするよ。制限時間は 30分っ‼参加者は校内のどこに隠れてもいいよ♡ただし、スタート時に「自分の位置を記録する端末」を渡されるからね。これは後で“裏切り”に使われるから、覚えといて~♡そして、いよいよお楽しみのウラギリ~‼あはは~♡時間経過で“裏切りチャンス”が発生するよ。10分ごとに、端末にランダムで以下の通知が届くようになってるっ!ここが大事だからよ~く聞いてね。『誰かの位置情報を送信すると、あなたの生存ポイント+1』となるよ~!送信された位置情報は“鬼役のドローン”に共有され、即座にその場所が捜索されるからねっ♡これがウラギリ♡ちなみに、位置情報を送ったことは相手には知られないから安心してね。送信しない選択も可能だけど、生存ポイントは増えないよ~。そんなことする人なんていないよね~?」
冬馬がつばをのんだ。これは、相手によるんじゃないか?
「じゃあ、ゲームが終わった後の話をしよっか!生存ポイントが勝敗を決めるから、気を付けてね~。ゲームが終了した時、生存ポイントが最も低い者が敗者だよ~!敗者は…死亡だよ♡ちなみに、一位で勝ちぬけた人が、敗者を殺さないでって言ったら、その人は殺されないけど、一位で勝ちぬけた人自信が死んじゃうよ~!こうなると面白いけど、そんなことする人なんていないよね~?」
みんなを守るためには一位で勝ちぬけないといけないのか。冬馬は考えた。
「ただし、ドローンに見つかった者は即脱落♡ポイントは0扱いだよ!つ・ま・り~‼『誰かを売れば自分が助かる』『売られたら見つかって脱落する』ということよ~♡気を付けてねっ!次は、裏切りアイテムの話をするよ~!校内に三つのアイテムが散らばってるよ。デコイビーコンは、自分の位置を偽装して別の場所に送信できる。ジャマーは、他人が自分の位置を送信しようとした時、妨害できる。スパイカメラは、他人の隠れ場所を遠隔で確認できる。これらを拾うかどうかで裏切りの深さが変わるよ♡勝利条件は、制限時間までドローンに見つからないで生存することと、生存ポイントが上位、ということ‼だから~裏切りを多く行った者ほど有利だよ♡場所は校舎の中のみ!窓、ドア、昇降口などは全て閉鎖されているよ~‼さあ、ルール説明もほどほどにして~♡いっくよ~!第一ゲーム、スタート!」
その瞬間、参加者たちは一斉に散った。
悲鳴のような足音が廊下に乱れ、誰もが自分の命を守るために走り出す。
「あっはは~!こんな感じ~」
翔也が一人でブツブツつぶやきながら歩いていく。
冬馬は深く息を吸い、吐き出した。なんだか吐き気がする。
「翔也、お前…なんでそんなゲーム、やりたいって思った。だって、他人だけじゃなくて、自分の命も危ないし、友達が亡くなるのは…」
「僕は悲しくない。だからやるんだよ~!僕は、みんなの“本性”が見たかったんだよ。誰が誰を裏切るのか。誰が誰を見捨てるのか。人間って、そういうのが一番面白いじゃん!ドロドロのヒューマンドラマとかに憧れてたんだ!夢がかなうよ」
冬馬は言い返そうとした。だが、誰かに腕を掴まれる。咲楽だった。
「冬馬…一緒に行こ。お願い」
それを聞いて、冬馬は困ったように笑う。眉をハの字にした冬馬を見て、萌香は笑った。
咲楽の声は震えていた。普段の強気な一軍女子の姿はどこにもない。
咲楽は、同じくクラスメートの涼花をいじめている。涼花の表情が気に入らないらしいのだ。
それは、クラスのごく一部が知っていることであって、冬馬は知らないのだが。
「咲楽、まずは安全な場所を探そうよ。ほら、だってみんなとも合流したいし」
その言葉に、咲楽の眉がわずかに動く。「みんな」とは、その中には萌香も涼花も含まれているということだ。
「冬馬、私も一緒に行くよ」
萌香が言った。冬馬は笑ってうなずく。だが、咲楽はどこか気に入らない様子だった。
冬馬は萌香に向けて優しく言う。
「萌香、気をつけろよ。危ないから」
咲楽は、萌香を睨んでいた。そのことに萌香は気づくはずもなく、冬馬の隣を歩いていた。
咲楽が冬馬のそばにいたい理由…それは、冬馬が優しいからだ。冬馬は優しいから、何かあったら助けてくれる。
咲楽は冬馬に特別な思いは抱いていない。自分の身の為、自分の為だけに冬馬を「利用」しようとしたのだ。
校舎の奥、監視室のような部屋で、翔也はモニターを眺めながら歩いていた。
「みんな散ったね~。やっぱり人間って面白いなぁ」
冬馬たちの映像を見て、翔也は口角を上げる。
「冬馬くんは誰も見捨てられないタイプだから、壊れるのが一番早いんだよね。楽しみだなぁ」
冬馬がつばをのんだ。これは、相手によるんじゃないか?
「じゃあ、ゲームが終わった後の話をしよっか!生存ポイントが勝敗を決めるから、気を付けてね~。ゲームが終了した時、生存ポイントが最も低い者が敗者だよ~!敗者は…死亡だよ♡ちなみに、一位で勝ちぬけた人が、敗者を殺さないでって言ったら、その人は殺されないけど、一位で勝ちぬけた人自信が死んじゃうよ~!こうなると面白いけど、そんなことする人なんていないよね~?」
みんなを守るためには一位で勝ちぬけないといけないのか。冬馬は考えた。
「ただし、ドローンに見つかった者は即脱落♡ポイントは0扱いだよ!つ・ま・り~‼『誰かを売れば自分が助かる』『売られたら見つかって脱落する』ということよ~♡気を付けてねっ!次は、裏切りアイテムの話をするよ~!校内に三つのアイテムが散らばってるよ。デコイビーコンは、自分の位置を偽装して別の場所に送信できる。ジャマーは、他人が自分の位置を送信しようとした時、妨害できる。スパイカメラは、他人の隠れ場所を遠隔で確認できる。これらを拾うかどうかで裏切りの深さが変わるよ♡勝利条件は、制限時間までドローンに見つからないで生存することと、生存ポイントが上位、ということ‼だから~裏切りを多く行った者ほど有利だよ♡場所は校舎の中のみ!窓、ドア、昇降口などは全て閉鎖されているよ~‼さあ、ルール説明もほどほどにして~♡いっくよ~!第一ゲーム、スタート!」
その瞬間、参加者たちは一斉に散った。
悲鳴のような足音が廊下に乱れ、誰もが自分の命を守るために走り出す。
「あっはは~!こんな感じ~」
翔也が一人でブツブツつぶやきながら歩いていく。
冬馬は深く息を吸い、吐き出した。なんだか吐き気がする。
「翔也、お前…なんでそんなゲーム、やりたいって思った。だって、他人だけじゃなくて、自分の命も危ないし、友達が亡くなるのは…」
「僕は悲しくない。だからやるんだよ~!僕は、みんなの“本性”が見たかったんだよ。誰が誰を裏切るのか。誰が誰を見捨てるのか。人間って、そういうのが一番面白いじゃん!ドロドロのヒューマンドラマとかに憧れてたんだ!夢がかなうよ」
冬馬は言い返そうとした。だが、誰かに腕を掴まれる。咲楽だった。
「冬馬…一緒に行こ。お願い」
それを聞いて、冬馬は困ったように笑う。眉をハの字にした冬馬を見て、萌香は笑った。
咲楽の声は震えていた。普段の強気な一軍女子の姿はどこにもない。
咲楽は、同じくクラスメートの涼花をいじめている。涼花の表情が気に入らないらしいのだ。
それは、クラスのごく一部が知っていることであって、冬馬は知らないのだが。
「咲楽、まずは安全な場所を探そうよ。ほら、だってみんなとも合流したいし」
その言葉に、咲楽の眉がわずかに動く。「みんな」とは、その中には萌香も涼花も含まれているということだ。
「冬馬、私も一緒に行くよ」
萌香が言った。冬馬は笑ってうなずく。だが、咲楽はどこか気に入らない様子だった。
冬馬は萌香に向けて優しく言う。
「萌香、気をつけろよ。危ないから」
咲楽は、萌香を睨んでいた。そのことに萌香は気づくはずもなく、冬馬の隣を歩いていた。
咲楽が冬馬のそばにいたい理由…それは、冬馬が優しいからだ。冬馬は優しいから、何かあったら助けてくれる。
咲楽は冬馬に特別な思いは抱いていない。自分の身の為、自分の為だけに冬馬を「利用」しようとしたのだ。
校舎の奥、監視室のような部屋で、翔也はモニターを眺めながら歩いていた。
「みんな散ったね~。やっぱり人間って面白いなぁ」
冬馬たちの映像を見て、翔也は口角を上げる。
「冬馬くんは誰も見捨てられないタイプだから、壊れるのが一番早いんだよね。楽しみだなぁ」



