「萌香、おはよう」
月風高等学校1年3組の佐倉冬馬は、隣の席の萌香にあいさつをした。
「あっ!おはよう」
冬馬の声を聞いた朝葉萌香は、嬉しそうに冬馬に挨拶をする。
「おい、冬馬。これ、何だよ」
冬馬と萌香のクラスメートであり、冬馬の親友である唯人がニヤリと笑いながら手招きをする。
冬馬が唯人のところへ行くと、唯人が、冬馬の机の中に入っていた手紙を見せる。
「なんだこれ」
冬馬は驚いたが、唯人は、相変わらず笑いながら、ヘラヘラしている。
それは、ラブレター(?)のようなものだった。だが、書き方が少し変わっていた。
冬馬が首をかしげる。
「トウマクンヘ
スキデス
ツキアッテクダサイ
♥♥♥♥♥」
全てがカタカナで書かれている。しかも、最後の五つのハートは何だろう。
「なんか、不気味だね」
萌香が、不機嫌な顔をして手紙を見つめる。たしかに、その手紙は不気味だ。
少し鳥肌が立ったが、ちょうど教師の佐藤が教室に入ったので、冬馬は席につく。
だが、佐藤の様子が変だ。妙に落ち着きがなく、ソワソワしている。
「どうしたんですか~?」
お調子者の唯人が笑いながら聞く。いつもなら注意する佐藤だが、今日は目を伏せただけで、何も言わない。
クラスメートたちが動揺する様子が見える。
「えーっと…。今日は、みんなにお知らせと、謝りたいことがあります。」
その言葉で、クラスがざわざわし始めた。いつもとは違う、重い空気がクラスを包む。
萌香が、泣きそうになっている。
「今日から、みなさんには『クラスメートボクメツゲーム』を行ってもらいます」
萌香が泣き出した。クラスにはざわめきと泣き声が混じる。
「…クラスメートボクメツゲームって、なんですか」
冬馬は勇気を出して、佐藤にたずねる。
「クラスメートボクメツゲームは…地獄のゲームです。」
「は?なんだよ、それ!俺たちはそんなゲームなんかやらない!」
スポーツ男子の佳が言う。
「そうだよ!俺たちは、そんなゲーム、やりたいって一言も言ってない!なぁ、みんな」
クラスのみんながうなずく。もちろん、冬馬も、萌香も、うなずいた。
たった一人を除いては。
「僕が、政府に頼んだんだ~。『クラスメートボクメツゲーム』をやりたいってね」
黒縁メガネで、暗い雰囲気の鈴木翔也が、驚くほど明るい口調で言った。
「ふざけるな!たった一人の意見で、みんなが困るなんて…」
「うるさい」
佳が言い返すが、翔也が、相変わらず淡々とした口調で言う。
「喧嘩はそこまでにして~」
甲高い女の声が聞こえる。
放送が流れて、二人が静かになる。冬馬は息をのんだ。聞いたことがないゲーム。だが、それが恐ろしいことは分かる。
「大丈夫、だよね、冬馬…?」
萌香が尋ねるが、冬馬は答えることができない。ただ、萌香をまっすぐ見つめることしかできなかった。
「あ~あ。物わかりの悪い子たちだな~。これから、『クラスメートボクメツゲーム』を始めるよ~」
女は、怖がるクラスメートなどお構いなしに、言った。
月風高等学校1年3組の佐倉冬馬は、隣の席の萌香にあいさつをした。
「あっ!おはよう」
冬馬の声を聞いた朝葉萌香は、嬉しそうに冬馬に挨拶をする。
「おい、冬馬。これ、何だよ」
冬馬と萌香のクラスメートであり、冬馬の親友である唯人がニヤリと笑いながら手招きをする。
冬馬が唯人のところへ行くと、唯人が、冬馬の机の中に入っていた手紙を見せる。
「なんだこれ」
冬馬は驚いたが、唯人は、相変わらず笑いながら、ヘラヘラしている。
それは、ラブレター(?)のようなものだった。だが、書き方が少し変わっていた。
冬馬が首をかしげる。
「トウマクンヘ
スキデス
ツキアッテクダサイ
♥♥♥♥♥」
全てがカタカナで書かれている。しかも、最後の五つのハートは何だろう。
「なんか、不気味だね」
萌香が、不機嫌な顔をして手紙を見つめる。たしかに、その手紙は不気味だ。
少し鳥肌が立ったが、ちょうど教師の佐藤が教室に入ったので、冬馬は席につく。
だが、佐藤の様子が変だ。妙に落ち着きがなく、ソワソワしている。
「どうしたんですか~?」
お調子者の唯人が笑いながら聞く。いつもなら注意する佐藤だが、今日は目を伏せただけで、何も言わない。
クラスメートたちが動揺する様子が見える。
「えーっと…。今日は、みんなにお知らせと、謝りたいことがあります。」
その言葉で、クラスがざわざわし始めた。いつもとは違う、重い空気がクラスを包む。
萌香が、泣きそうになっている。
「今日から、みなさんには『クラスメートボクメツゲーム』を行ってもらいます」
萌香が泣き出した。クラスにはざわめきと泣き声が混じる。
「…クラスメートボクメツゲームって、なんですか」
冬馬は勇気を出して、佐藤にたずねる。
「クラスメートボクメツゲームは…地獄のゲームです。」
「は?なんだよ、それ!俺たちはそんなゲームなんかやらない!」
スポーツ男子の佳が言う。
「そうだよ!俺たちは、そんなゲーム、やりたいって一言も言ってない!なぁ、みんな」
クラスのみんながうなずく。もちろん、冬馬も、萌香も、うなずいた。
たった一人を除いては。
「僕が、政府に頼んだんだ~。『クラスメートボクメツゲーム』をやりたいってね」
黒縁メガネで、暗い雰囲気の鈴木翔也が、驚くほど明るい口調で言った。
「ふざけるな!たった一人の意見で、みんなが困るなんて…」
「うるさい」
佳が言い返すが、翔也が、相変わらず淡々とした口調で言う。
「喧嘩はそこまでにして~」
甲高い女の声が聞こえる。
放送が流れて、二人が静かになる。冬馬は息をのんだ。聞いたことがないゲーム。だが、それが恐ろしいことは分かる。
「大丈夫、だよね、冬馬…?」
萌香が尋ねるが、冬馬は答えることができない。ただ、萌香をまっすぐ見つめることしかできなかった。
「あ~あ。物わかりの悪い子たちだな~。これから、『クラスメートボクメツゲーム』を始めるよ~」
女は、怖がるクラスメートなどお構いなしに、言った。



