クラスメートボクメツゲーム

 咲楽のいじめが暴露され、空気は張り詰めた。冬馬は端末を握りしめたまま、動けずにいた。
冬馬は目を閉じる。そして―ゆっくりと指を動かした。
端末が光る。
『冬馬 → 萌香』
校舎の空気が揺れた。咲楽の顔が真っ青になる。
萌香は―冬馬を見つめたまま固まった。
「…冬馬?」
冬馬はまっすぐ萌香を見る。
「萌香は、さゆりのこと、俺に教えてくれた。俺が間違ったとき、ちゃんと止めてくれる。
誰かを傷つけないように、考えてくれる。だから、俺は萌香と一緒にいたい」
萌香の胸が熱くなる。咲楽は震える声で叫ぶ。
「なんで…っなんで萌香なの……!
私の方が冬馬のこと…ずっと!」
冬馬は静かに言う。
「咲楽。涼花を傷つけたのは…違うよ」
咲楽は崩れ落ちる。涼花は咲楽を睨みつけたまま、涙をこらえる。
ヒミツは腹を抱えて笑う。
「あははははは~~~っ‼冬馬くん、萌香ちゃんを選んだぁ~~♡青春だねぇ~~~っ‼裏切りの匂いが最高~~~っ‼」
端末が次々と光る。
唯人 → 冬馬
真矢 → 涼花
奈子 → 冬馬
博義 → 咲楽
冬馬は驚く。
「みんな俺を…?」
唯人は笑う。
「当たり前だろ。お前を守るためだ」
奈子は震えながら言う。
「冬馬くんが死ぬのは嫌だから…」
真矢は涼花を抱きしめる。
「涼花は私が守る」
博義は咲楽を見つめる。
「咲楽…俺は、お前を守りたかった」
咲楽は涙を流す。