○精肉コーナー
荒木と清水が、牛肉や鶏肉の陳列をしている。
荒木「なんか、ここまで来ちゃいましたか」
清水「うん、来ちゃったね」
荒木「最近入った新人の河合さん、練り物コーナーで一番の売上叩きだしてるみたいですよ」
清水「へえ、練り物コーナーだけ、激アツで、目立ってるよね」
荒木「あれって、誰の指示なんですか」
清水「宮前副店長だと思う」
荒木「宮前副店長って、焦点あってないっていうか」
清水「うん、わかるよ、わかる」
荒木「でも、清水さんは色んなコーナー任されて、宮前店長から好かれてる」
清水「そうかな」
荒木「このまま、正社員の道になるんですか」
清水「絶対に嫌、気づいたんだけど、社員減ってない?」
荒木「え、なに言ってるんですか」
清水「だって、千代子さんと黒人のディッシュくんもいなくなってる」
荒木「ああ、たしかに、入れられたんじゃないですか」

荒木が見る方は、冷凍コーナーだった。
そうだ、もしかしたら皆冷凍アイスにされているかも。

清水「え、千代子さんも、ディッシュくんも」
荒木「清水さん、担当なのに分からなかったんですか」
清水「ああ、見てたはずなんだけど、誰かわかんなくて!ていうか、荒木くん皆呼んだ?」
荒木「ああ、僕最近呼んじゃうみたいなんです、人気者ですね」

そこに田所店長、宮前副店長が、清水と荒木にたかってきた。
無の感情が流れているくらいで、清水と荒木を囲んでじっと見ていた。

○練り物コーナー
河合は練り物コーナーで、かまぼこを試食として立っていた。お客さんがいない時は、かまぼこと話している河合。

河合「みんな何してる?暇だよね〜」
すりすりして、愛情を差し出していた。
そこに宮前副店長。
宮前「河合さん、足りてますか」
河合「ええ、足りてますよ」
宮前「いい調子です」
宮前「今度ハルカスーパーの従業員で、パーティーをやるのですが、河合さんも参加しませんか」
河合「え、参加していいんですか」
宮前「ぜひ河合さんには来てほしい。愛の基準を超えましたからね、田所店長も大歓迎してましたよ」
河合「はあ…」
水槽から水城さんが、こっちを凝視している。
河合「あの水城さんなんですけど、どうして水城さんはハルカスーパーのマスコットキャラになったんですか」
宮前「ああ、水城さん本人の申し出ですよ」
河合「申し出」
宮前「はい、水城さんは店長に相談しに行くと、次の日には魚になっていました」
河合「え、なんで」
宮前「さあ、水城さんと店長の話なので私には何とも…」
河合「宮前副店長は何でも知ってますよね」
宮前「何でもは知らないよ」
河合「じゃあ、水城さんも捌かれたとか?」
宮前「うーんどうかな、水城さんはたぶん、生かされちゃた方かな?」

田所店長は、さんまを捌いており、血に塗れていた。
河合「あーそれは、生かされてますね」
宮前「うん、まみれてるよね」
河合と宮前副店長は、かまぼことちくわの試食を開始した。

河合「新鮮、いかがですかー」
宮前「取れたていかがですかー」