美術は書道だった。自己紹介を兼ねて、自分を表す1文字を書く、という極めてまれな書道だ。
まだ2年始まったばっかなのに、俺を表す1文字って気恥ずかしいんだけど、高梨と安藤は、墨をすってもうすでに筆を持っていた。
堂々と書いていて、何の字を書くのか気になった。漢字1文字で自分を表すって難しくないか?安藤が「漢」と書いていて、高梨は「♡」と書いていた。いや高梨ふざけてる。
やっぱりやる気のない空城は、ボーとしてて何も書いていない。空城の1文字が、気になった。
「空城は1文字、何書くの」
「はあ、なんだろう」
「いいから、書いてみなよ」
「双海が言うなら」
すると、漢字の「一」を書いた。終わり。
「簡単だな」
「イチって何それ」
「一番になりたいから」
「え、一番?」
「…双海の」
(空城なんか顔赤いけどさ、なんかこの空気甘くないか?)
「え、あごめん、ていうか双海はなんて書くの」
「俺は光かな、光瑠って、みんなの光になれるようにって」
「光瑠っていい名前だな」
「ありがとう」
「双海の事、光瑠って呼んでいいの」
「え、なんで双海でいいよ」
空城は少し機嫌悪くなり、また俺が怒らせてしまった。
「あ、ごめん。苗字の方が言いやすいかなって、思っただけで」
「昼休み屋上な」
「…うん、わかった」
ああ、また怒らせたかも、なんかもう空城に散々なことしてる。
美術講師が墨を片付けるよう合図して、美術という書道教室が終わった。
****
昼休み、屋上にきた。俺は空城と少し離れてベンチに座っていて、少し気まずい空気が流れている。
空城はコーヒー牛乳とコッペパンで、俺は、持参しているお弁当を食べる。
ていうか何この状況…安藤も、高梨もなんでいないんだよ。部活の皆と食べるって、そうなんだとは言ったものの、空城と俺、二人きり?
てかなんか話さないと。空城を見れなくて、まっすぐ前を向いて、お弁当を食べて気持ちを紛らわせる。
「あのさ双海、さっきの話だけど」
「あ、ごめん、本当に」
「そうじゃなくって、なんでもしてくれるって」
「ああ、うん…何したらいい」
俺はおそるおそる、怖いことでない事を祈っていると、空城はコッペパンを食べるのをやめて、俺に近付いてきた。ベンチから落ちそうだ。
「双海、体育祭終わったら、俺と一緒にデートして欲しい」
「え!?デート??」
「うん、双海とどっか行きたい」
「いいけど、安藤と高梨は来るんだよね」
「あの二人は来ない、俺は双海と2人がいい」
「え…」
「いい?お願い」
「ああ、それで許してくれる?」
「うん、許す、ありがとう」
空城は、昇天するようにフラフラっとして赤い顔を隠している。またバグってる。
(てっきり、パシリとかなんか怖い事を言われるのかと思ってたけど、2人でデズニー?)
お弁当のタコさんウインナーをもぐもぐ食べて、色んな考えを巡らせていた。
「俺もたこさん食べたい」
「え、食べる?」
俺はアーンする形で、空城にあげた。
「うまい、さんきゅ、てか双海もたこさんみたいで可愛い」
「タコさん?」
そのまま空城は、俺の頭を撫でてきた。距離近いって。
(やっぱり空城顔赤い、無気力王子様どこ行った?俺といるとやっぱりなんかバグってるよね?体育祭おわったら一緒にデズニーって、空城って何考えてるの、てか俺はどうしたいいのーー!!??)
まだ2年始まったばっかなのに、俺を表す1文字って気恥ずかしいんだけど、高梨と安藤は、墨をすってもうすでに筆を持っていた。
堂々と書いていて、何の字を書くのか気になった。漢字1文字で自分を表すって難しくないか?安藤が「漢」と書いていて、高梨は「♡」と書いていた。いや高梨ふざけてる。
やっぱりやる気のない空城は、ボーとしてて何も書いていない。空城の1文字が、気になった。
「空城は1文字、何書くの」
「はあ、なんだろう」
「いいから、書いてみなよ」
「双海が言うなら」
すると、漢字の「一」を書いた。終わり。
「簡単だな」
「イチって何それ」
「一番になりたいから」
「え、一番?」
「…双海の」
(空城なんか顔赤いけどさ、なんかこの空気甘くないか?)
「え、あごめん、ていうか双海はなんて書くの」
「俺は光かな、光瑠って、みんなの光になれるようにって」
「光瑠っていい名前だな」
「ありがとう」
「双海の事、光瑠って呼んでいいの」
「え、なんで双海でいいよ」
空城は少し機嫌悪くなり、また俺が怒らせてしまった。
「あ、ごめん。苗字の方が言いやすいかなって、思っただけで」
「昼休み屋上な」
「…うん、わかった」
ああ、また怒らせたかも、なんかもう空城に散々なことしてる。
美術講師が墨を片付けるよう合図して、美術という書道教室が終わった。
****
昼休み、屋上にきた。俺は空城と少し離れてベンチに座っていて、少し気まずい空気が流れている。
空城はコーヒー牛乳とコッペパンで、俺は、持参しているお弁当を食べる。
ていうか何この状況…安藤も、高梨もなんでいないんだよ。部活の皆と食べるって、そうなんだとは言ったものの、空城と俺、二人きり?
てかなんか話さないと。空城を見れなくて、まっすぐ前を向いて、お弁当を食べて気持ちを紛らわせる。
「あのさ双海、さっきの話だけど」
「あ、ごめん、本当に」
「そうじゃなくって、なんでもしてくれるって」
「ああ、うん…何したらいい」
俺はおそるおそる、怖いことでない事を祈っていると、空城はコッペパンを食べるのをやめて、俺に近付いてきた。ベンチから落ちそうだ。
「双海、体育祭終わったら、俺と一緒にデートして欲しい」
「え!?デート??」
「うん、双海とどっか行きたい」
「いいけど、安藤と高梨は来るんだよね」
「あの二人は来ない、俺は双海と2人がいい」
「え…」
「いい?お願い」
「ああ、それで許してくれる?」
「うん、許す、ありがとう」
空城は、昇天するようにフラフラっとして赤い顔を隠している。またバグってる。
(てっきり、パシリとかなんか怖い事を言われるのかと思ってたけど、2人でデズニー?)
お弁当のタコさんウインナーをもぐもぐ食べて、色んな考えを巡らせていた。
「俺もたこさん食べたい」
「え、食べる?」
俺はアーンする形で、空城にあげた。
「うまい、さんきゅ、てか双海もたこさんみたいで可愛い」
「タコさん?」
そのまま空城は、俺の頭を撫でてきた。距離近いって。
(やっぱり空城顔赤い、無気力王子様どこ行った?俺といるとやっぱりなんかバグってるよね?体育祭おわったら一緒にデズニーって、空城って何考えてるの、てか俺はどうしたいいのーー!!??)


