君と幸せなサヨナラをしよう。


 *



「私、重たい女だよねー」


はあ、とうなだれて隣を見ると、しろっきーがボッチボールを飲みながら澄ました顔で言う。


「重いしイタい女だよ、まじで」

「ううっ辛辣しろっきー登場」

「てかカノジョなの?蘭って子」

「そういう雰囲気だったー」


今度はしろっきーがはあ、と呆れた顔をして頬杖をつく。


「もういっそのこと、告って振られたらスッキリするんじゃない」

「うーん……」


そうかもしれないけど。
それができたら苦労しないよ。

簡単じゃないことを簡単に言うからなんだか不条理な苛立ちが湧いてくる。


「あたし煮え切らないすずちゃん見てるとすっごく腹立つよ」


悩み続ける私に対してしろっきーもイラついてる様子。

助言をもらってありがたいと思わなきゃいけないのは私の方なのに、喧嘩腰な口調で言われると伝染してしまうよ。


「……ユウ先輩はそんなこと言わないもん」


ユウ先輩だったらきっと、じっくり耳を傾けて解決の糸口を一緒に考えてくれるのに。