君と幸せなサヨナラをしよう。


急いで体温計を渡して測るよう伝え、血圧計を出してカフを腕に巻く。

私の動作音とプシューー…という機械音だけが静かな部屋に響いてなんか居心地悪い。


二人を邪魔しているのは私の方で、この沈黙が重たく感じるのもきっとそれを自覚しているからだ。



「──はい、これで終わりです。では失礼しました」


時間にして5分もかからない程度のはずなのに、すごく長く感じた。

去り際に後ろから聞こえた仲睦まじい話し声は聞いていられなくて素早く戸を閉めた。

胸の奥が苦しくて、棘だらけの金槌で激しく叩かれているみたいに痛かった。


好きな人にはカノジョがいて、割り込む余地のないふたりを目の当たりにして、元カレの写真をまだ捨てられない私は。

ひどく惨めで場違いでやるせない。


この疎外感をどう処理すればいいのかわからないけど、すごくユウ先輩の胸に飛び込みたくなった。