君と幸せなサヨナラをしよう。

お言葉に甘えてしばらく後頭部を撫でてもらいたいところだけど、そろそろ休憩時間が終わりそうだから。


「…あ、ありがとうございました、あの、私、午後も頑張る!ではまたっ」


明らかに挙動不審な退場だったのは百も承知、でも騒がしい心臓じゃこれが限界だ。


ユウ先輩は優しい先輩。気遣い上手で仕事熱心な先輩。
私たちはただの同じ職場の先輩と後輩。

勘違いするしされるよ、ああいうとこ見られたらまたしろっきーにからかわれるよ。



「あれすずちゃん、なんか顔赤くない?」

「へ!? カップルじゃないから!大丈夫!」

「え、?」

「な、なんでもない!」


更衣室でばったり会ったしろっきーを下手にかわしてスタッフステーションに戻って来た。

さ、午後の回診行かなきゃ、仕事仕事。