君と幸せなサヨナラをしよう。


「……休憩入ろっと」


時計を見ると割り振られた休憩時間に突入していたので、主任に声掛けしてスタッフステーションを後にする。


更衣室の片隅にある冷蔵庫からお弁当を取って電子レンジで温めたら、今日は天気がいいから外のベンチで食べようと決めて病院の敷地内にある休憩スペースへ向かった。



「ここでいっか」


ランチタイムだからかベンチは全て人で埋まっていた。

せっかく来たし緑が広々と生い茂る樹木の下、コンクリートの囲いに腰を下ろす。

ふう、とひと息ついて見上げると、木漏れ日の眩しさで青空は見えない。



黙々とお弁当を食べ終わったところで、下向きな私の視界に誰かの靴が入ってきた。


「おつかれー」

「あ、お疲れさまです」


見上げるとユウ先輩だった。


「天気いいねー。僕も外で食べたくなって来たらすずちゃん発見。やったね」


お隣失礼、といって側に座るユウ先輩。

片手にお弁当と割り箸を持っていた。