「逆に怖いですね。これから何か大災害が起こるんですかね」
「まぁこんな日も極まれにあるよー。1年目で幻の日に当たるなんて鈴木さんラッキーだね」
そうなんだ……。
平和すぎて真夏に雪が降るとか怪奇現象が起きそうだと思ったけど、逆にラッキーなんだ。よかった。
時計を見るとそろそろ回診の時間。
カートを準備して廊下に出る。
薄暗くてしんとした中、病室から微かに漏れる心電図のモニタ音。
このあともトラブルなく終わりますようにと願って静かに歩く。
順番に病室を回り、ついに君の部屋の番がきた。
入り口のネームプレートを見る。
“深谷 翔馬 様”という文字を、そっと指でなぞる。
懐かしさと愛しさが込み上げてくる。
「すうっ、ふー……」
ひとつ深呼吸し、これは仕事だ、と切り替えて手を下ろす。
コンコンと軽くノックして恐る恐る引き戸を動かす。
中は真っ暗。
よかった、寝てるみたい。
「まぁこんな日も極まれにあるよー。1年目で幻の日に当たるなんて鈴木さんラッキーだね」
そうなんだ……。
平和すぎて真夏に雪が降るとか怪奇現象が起きそうだと思ったけど、逆にラッキーなんだ。よかった。
時計を見るとそろそろ回診の時間。
カートを準備して廊下に出る。
薄暗くてしんとした中、病室から微かに漏れる心電図のモニタ音。
このあともトラブルなく終わりますようにと願って静かに歩く。
順番に病室を回り、ついに君の部屋の番がきた。
入り口のネームプレートを見る。
“深谷 翔馬 様”という文字を、そっと指でなぞる。
懐かしさと愛しさが込み上げてくる。
「すうっ、ふー……」
ひとつ深呼吸し、これは仕事だ、と切り替えて手を下ろす。
コンコンと軽くノックして恐る恐る引き戸を動かす。
中は真っ暗。
よかった、寝てるみたい。
