君と幸せなサヨナラをしよう。

「どう、したいか……」


私は、どうしたい?

君に伝えたいこと届けたあとは。


後悔が消えようが消えまいようが、それはやってみないとわからない。

消えなくたって、新たな後悔が生まれたって、正解も間違いも無いんだから笑い飛ばせばいい。


「ま、笑えない結果もあるんだろうけどね。もしそれですずちゃんが泣いちゃったときは、僕が責任取って支えてあげるから安心しな」

「っ、」


弾ける笑顔、跳ねる心臓。

先輩は無自覚なのかな、乙女心をこんなにもくすぐるなんてずるい。


「……優しすぎますよ、九堂先輩」

「あ。すずちゃん、ここ職場じゃないよー?」

「え?」

「僕の名前忘れちゃった?」

「……っ!」


そうだった。

勤務時間内の九堂先輩って呼ぶクセが抜けていなかった。


「ゆ、ユウ先輩…でしたね」

「うん、僕はすずちゃんにそう呼ばれると嬉しい」

「す、すみません……以後気をつけます」

「はははっ、冗談だよ。好きに呼んでいいよ」