君と幸せなサヨナラをしよう。

悲惨な交通事故だった。後から聞いた話だけど、車の運転手は病気で発作を起こしていたらしい。

本っ当にショックだった。
もし僕が先に行ってなかったらとか、もっとゆっくり走ってたらとか、悔やんでも悔やみ切れなかった。

それで僕も自転車に乗るのが怖くなって、学校もだんだん行けなくなって。

あのときはマジでどん底だったなー」


先輩は思い出を懐かしむように目を細めて、ずず、とお水を一口飲む。


私は何と言葉を掛ければいいのかわからず、先輩に耳を傾けることしかできない。


「で、そんな状況を知ったあいつのご両親が話しに来てくれて、なんて言ったと思う?」

「な、何でしょう…?」

「引きこもりバカヤロー!!ってめちゃくちゃ叱られた」

「ええっ」

「励ましに来たんじゃないのって思ったでしょ。まぁ結果的に励まされたんだけどね。