君と幸せなサヨナラをしよう。

「すごい気難しい顔してたけど大丈夫?僕で良かったら相談のるよ、何でも言って」

「あ……大丈夫です、ありがとうございます……」

「……そっか。いつでも頼ってくれると嬉しいよ」


力なく笑う先輩が切なく思えて、頼りなくてごめんね、と表情で訴えている気がした。


「ああっ、あの、そんなんじゃないんです、先輩がとっても頼りになるのは間違いないです!あの、これは私の気持ちの問題で……」

「気持ちの問題?」

「はい、過去の話なので……先輩には関係ないので大丈夫です」

「……」


先輩はテーブルの上のグラスをひとくち飲んで、ふう、と息を吹き、その肘を立てて顎杖をつく。


「すずちゃん、」


鋭い視線は私をじっと見据える。


「……はい、」

「僕と似てると思う」

「え?」

「すずちゃんって、いつもどこか遠い目をしててさ、何かこう…失ったものを取り戻したいような感じ」

「っ、」


先輩の強かな瞳に捉えられた私はもう目をそらすことができない。