レンガ壁の古風な洋風喫茶店のような外観で、木製のドアをくぐると内装はどこか哀愁漂うシックなレストラン。
壁には大きな額縁に入った水彩画が目を惹き、セピアカラーの花束が描かれている。
その壁に面した二人席へ案内され、素朴な椅子に腰掛ける。
「素敵なお店ですね」
「だよね。この辺では珍しい雰囲気でしょ」
「はい、職場の近くにこんな場所があったなんて知らなかったです」
ピアノ調のBGMが優雅な気分にさせてくれる。
群青に白い花がペイントされたエプロンを着たウエイトレスがおしぼりとお水を提供し、本日の日替わりパスタの説明をしたら厨房へ戻って行った。
グラスの下のコースターも紺と白を基調とした花模様で、細部までこだわり抜かれた世界観がとても気に入った。
メニューの自家製生パスタ極太麺というのが気になっていたら、先輩はこれおすすめだよ、と指差す。
