君と幸せなサヨナラをしよう。

待ち合わせの駅で降りると先輩の姿は見えない。
腕時計の長針は集合時刻3分前を指していた。



「お待たせ」


ふと顔を上げると微笑んで手を上げる先輩がいた。


「あっ、お疲れ様です九堂先輩」

「……うん、じゃあ行こっか」


ほんの一瞬、顔が曇ったような?
気のせいかな。

昨日は準夜勤って言ってたから実質今日の午前1時に仕事を終えているわけで、お疲れ様ですと言うのが正解だと思ったんだけど……。


「明日はお休みですか?」

「いや、日勤だよ。すずちゃんも日勤だったよね」

「日勤ですけど、先輩は今日大丈夫でしたか?準夜勤明けなのにお休みしなくて……。明日もありますし」

「へーきへーき、僕ショートスリーパーだからね。心配ありがとね」


そんな他愛のない話をしていたらいつの間にかお店に到着。