君と幸せなサヨナラをしよう。

萎みこんだ私を見て、しろっきーはやれやれと首を振る。


「2年も経ってるから何?病気だからってもう手遅れなの?ほんっと意味分かんない」

「っ……」

「そんなんじゃまた後悔するよ?いいの?」

「い、嫌だ……」


グッと私の両肩をつかみ、向かい合わせになる。


「これは運命なんだよきっと!彼とここで再会できたのは神様がやり直せるチャンスをくれたのかもしれないじゃん!? 今度こそ絶対後悔しないように、しっかりしなきゃすずちゃん!!」


力強いしろっきーに圧倒された。

一つ年下とは思えないくらい芯の強い子だよ、ほんと。



「そう、だよね」


腕で涙を拭い、腹筋に力を入れて背筋を伸ばす。

まっすぐに前を向いて、両手にぐっと力を込める。



「しっかりしなきゃ、鈴木ハナ!」


そう自分に言い聞かせて頬を叩いた。

痛みが私という存在感を大きくしてくれる。


手遅れなんて概念は捨てよう。

足が動く限り、止まってちゃいられないんだ。