君と幸せなサヨナラをしよう。


しょーくんの顔を見た瞬間、ぼやけた視界の中で一気に過去が蘇ってきた。


高校時代、君を捉えたひと目で恋に落ちたこと。

人気者だった君にやっと認識されたこと。

夜空の下で想いが交わったこと。

交際してはじめての夜を過ごしたこと。

大変な時も疲れた時も一緒なら乗り越えられたこと。


キス、ハグ、声、体温、仕草、優しさ、愛しさ、君のすべて。

2年前から色褪せることなく、鮮明に。



「好きだったなあ……」



胸いっぱいに溢れだす気持ちが喉を通って音になる。


好きだったのに、どうして私は。

幸せになってね、なんて、こころと正反対の言葉を君に置いていってしまったんだろう。