君と幸せなサヨナラをしよう。



「すずちゃん?大丈夫?」


はっとする。

顔を上げるとしろっきーが心配そうな表情で見つめていた。


「……あ、うん、ちょっと……」


動揺している暇はない。

これは仕事だ、上司に言われたことはしっかりやらなきゃ。


「すっごい顔色悪いよ、体調悪い?」

「ううん!大丈夫!心配かけてごめんね、何でもないよ」

「そう?」


しろっきーはまだ怪訝な顔をしていたが、気にせず手を動かして準備に取りかかる。

必要な物を全部集めたらカートに載せて病室へ向かう。
個室だから最終チェックだけやって上司を呼ばなきゃ。

部屋について一通り見回り、ベッドを整えたところでふう、とひと息漏れる。

思わずベッドに両手をついた、途端。

ピーピーピーピー!と首に掛けているピッチが鳴ってビシッと背筋を正した。


「はい鈴木です。……はい、部屋にいます、準備は済んでるので、…………あっはい、了解しました、お願いします」



……ついに来た。


私は一体、どんな顔をすればいいんだろう。