君と幸せなサヨナラをしよう。

「そうなんですけど、私アルコールの代謝悪くって一日引きずっちゃうんです」


言いながら注文用の電子端末でオレンジソーダをタップする。


「そうなんだね、若いのに不思議だ」

「そんな、先輩も若いじゃないですか」

「いやいや僕今年で27だよ、鈴木さんと5つも違う」

「ええっ、見えないです」


ははは、と朗らかに笑う先輩。

その快活な笑い声は、雨で濡れた靴下の不快感を吹き飛ばしてくれそうなほど気持ち良い。


「どっちの意味で見えないのかなー」

「も、もちろんお若く見えるって意味ですよ!!」

「はっはっは。お世辞でも嬉しいよ、どーも」

「お世辞じゃないですよ!私は本音しか言えませんっ」


またまたー、と片眉を上げて屈託ない笑みで私をつつくように見る。

思わず私も頬の筋肉がほころぶ。



「おまたせしましたー、オレンジソーダでーす」


すぐにドリンクが届いた。

すでにお通しとサラダはテーブルに並べられていて、もうお腹と背中がくっつきそうなくらい腹ぺこ。