君と幸せなサヨナラをしよう。



そうしてやっとこさ退勤打刻できたのは、定時の2時間後だった。

でももし九堂先輩のサポートがなかったら倍くらい時間かかっていたはずだから、本当に頭が上がらない。


「おづがれざまでじだぁー」


お腹が空いてヘトヘトだし、こんな時に限って雨まで降ってきやがった。

そのおかげで靴も服も気分も気持ち悪い。


「ははは、お疲れ様ー!あのあと大丈夫だった?」


先にお店へ到着していた九堂先輩は爽やかな笑顔で迎えてくれた。


「はい、本当にありがとうございます。先輩のおかげで滞ってた仕事ほとんど進んで助かりました!」

「それはよかった」


言いながらドリンクメニューを差し出す。

お礼を言って受け取り、明日も仕事だしアルコールは控えようかな、とメニュー表を眺める。

すると先輩はあれ、と首を傾げた。


「明日は準夜勤じゃなかった?」


準夜勤は16時から始業だから、明日は昼頃までゆっくりできると思っているようだ。