君と幸せなサヨナラをしよう。

人はいつか必ず死ぬ。

出逢い結ばれること、別れて離れていくこと。
相容れない事柄だけど、切り離せない連理でもある。

わかっていたし覚悟も決めていた。

もし君の最期の日が訪れたら、絶対泣かないし沢山ありがとうって感謝するし笑顔で見送るんだって。


────『もしこの先つらいことに遭っても、ハナは笑顔でいることを忘れないで』


君が、そう言っていたから。


「サヨナラ、しょーくん」


君と恋ができてよかった。

君と幸せなサヨナラができたからこそ、
私は次の恋へ踏み出すことができて、
その愛を受け止め、そして捧げることができた。


これは最愛を知るための(であい)であり、
もう二度と大事なものを離さないでいるための
別れ(サヨナラ)であった。

それが他の誰でもなく、君とでよかったと、
そう思うと当時に、自然と笑みがこぼれた。



……──