君と幸せなサヨナラをしよう。

「すずせんぱーい、また九堂主任(・・)といちゃついてるんですかぁー?」

「九堂主任ー、すず先輩だけ甘やかすなんて降格ですよ〜」


ほらほら言ったそばから後輩ちゃんたちよ。

ユウ先輩のせいだからね、としかめっ面で訴えると「まだ主任じゃないよー」なんてへらへら笑うからナメられるんだ、ユウ先輩よ。

きゃーユウ先輩が笑ってる、とかなんとかキャッキャ新人さんたちの黄色い声に囲まれて、今日も今日とて平和です。


そうして勤務終了後、休憩スペースで座って待っていたらユウ先輩が駆け寄ってくるのが見えて立ち上がる。


「お待たせ、ごめんね遅くなって」

「今日もお疲れさま」


帰ろうか、と言って手を差し出すユウ先輩。
その手を取ると指を絡めてしっかり密着させてくる。

そういうとこ、好きだなあ。

手を握るといつも恋人繋ぎしてくる。
愛されている感じがして、こころがすごく満たされる。


「最近忙しいね。主任の業務引き継ぎとかやってるの?」

「うん。でもすずちゃんのおかげで頑張れるよ」

「私?どうして?」

「まあ……こっちの話。そういえば話したいことっていうか、相談なんだけど」


なぜかはぐらかされたけど次の話題が気になって耳を傾ける。