君と幸せなサヨナラをしよう。



──────……


3年後。
君と私が積み重ねてきたぶんと同じくらいの月日が流れた。

移り変わる季節の中で、身の回りに3つの変化があった。


1つめ。


「すずちゃん、衝撃的なこと言っていい?」

「え、なになに気になる」

「あたしの彼氏のパパ、ジョーさんなんだって」


しろっきーに彼氏ができた。
同じ院内の放射線科で働く爽やかな技師さん。

朝、連休明けから出勤して早々ロッカーの前で固まる私を見てケラケラ笑うしろっきー。


「ジョーさんって……あのバーの?」

「そうそうあのバーテンダーのジョーさん」

「ええええ!」


他の職員がチラ見してるけどそんなこと気にする余裕はない。

世間ってこんなに狭かったっけ。
人は意外なところで繋がっているんだなあと感心した。


「てかそろそろバレンタインデーじゃん。すずちゃんたちは何かするのー?」

「んっとねー、普通に夜勤だったわ」

「オーマイガー」

「しろっきーは?」

「ふふふ……仕事デス」

「デスヨネー」