君と幸せなサヨナラをしよう。

声の主を見上げると、じっと私を見つめる優しい瞳。


「僕は可愛いと思う、すずちゃん」

「て、照れるなあ……ありがとうございますっ」


真剣な顔でそんなこと言われると、照れない以外どうすればいいのか誰か教えてほしい。


「ねえ、すずちゃんって鈍感だよね。僕けっこう攻めてたんだけど全然気づいてくれないね」

「へ?」

「それともわざとかなぁ。案外ずるいとこあるの?僕に似て」

「え、えーっと……」

「そんなことないか。生粋の天然なんだよなー、すずちゃんは」


くしゃくしゃと後頭部を掻くユウ先輩の目つきがちょっと光った気がした。

なんだなんだ。もともとコワモテなんだから、鋭い視線を向けられるとかなり圧がすごいんで、もう少し手加減してください。


「っ、」


す、と手を差し出されて一瞬びっくりした。

なんで今、握手…?と思ったら、次にユウ先輩の唇から飛び出してきた言葉は。