君と幸せなサヨナラをしよう。

絶対おいしいやつじゃん。しょーくんを観察してないでじっくりメニュー見ればよかった。

今さら後悔しても遅いのでしぶしぶ降参することにしたら、クレープができあがって受け取った。


「おいしそ〜!はい、特別に大盛りだよ」


スプーンを袋から出して、クリームとマシュマロを太っ腹にすくいしょーくんへ手渡す。

私もそっちちょうだい、と顔を向けるとしょーくんの持つスプーンは私の口元へ。


「はい、あーん」

「あーん……って!子どもじゃないんだからっ!」

「うまい?」

「ん、おいしぃ……こっちにすればよかった」

「次にとっておけば」

「うん」


次、か。

君と食べるのはきっと最後だろうけど、次があるなら絶対それにする。

砂糖がたっぷり入ったミルクの甘さに隠れてほんのり苦いコーヒーの風味。

口の中でとろけたクリームは私の気持ちと連動しているみたいだ。


甘くてほろ苦い時間は、終わりに向かっている。

そう思うと急にさびしさが押し寄せて、言葉が溢れた。