君と幸せなサヨナラをしよう。

「決めた?」


あ。メニューそっちのけで君のことで頭がいっぱいだけど、今日の私はすごいんだ。ノールックで決められる達人技を開花したんだ。


「チョコマシュマロアーモンドトッピングホイップ増量!」

「手慣れてんな相変わらず」

「おちゃのこさいさい22歳!」

「……さむ」


不思議だ、今日は比較的暖かいのに。

二の腕を擦って寒がるふりをしたしょーくんは、店員さんへ向かって呪文のような注文をした。


「くしゅんっ」

「くくっ、自分のボケで冷えてやんの」

「うるさいなー、ちょっとくらい心配してよっ」

「大丈夫だよ、天然バカは風邪ひかないっていうし」

「はあー?このやり取りのどこに天然要素があるの!?」

「バカは否定しないのかよ」

「っ、もう!しょーくんのいじわる!クレープ味見させてやんないもんね!」

「じゃ俺のカフェオレクリームも分けてやんねー」

「か、カフェオレ!?」


ばっとメニュー看板を見ると、一番下のカスタム枠に小さく書かれていた。