君と幸せなサヨナラをしよう。

気がつけば無意識に小さな手を握りしめていた。

ハナと俺の体温が混ざり合って、熱がこもる。

どんどん胸が熱くなる。

どんどん、どんどん、愛おしさが込み上げてくる。


ああ、俺は、こんなにもお前を愛していたんだ。



「……しょーくんの本音、やっとわかった気がする」


そこには嬉しそうに、泣いているハナがいた。


「……泣き虫なの全然変わってねーな」


うるさいなあ、と嬉しそうに泣くハナは、ぎゅっと手を握り返して唇を噛む。

ふと目を閉じたハナは、すう、と息を吸って、肩を落とす。

つ、と透明な光が頬を伝う瞬間、口を開く。


「告白もデートも断られるんだろうなってわかってたけど、それでもあの日は言えなかったから、ちゃんと伝えられてよかったよ。へたっぴな告白だったけど、きいてくれてありがとう」

「……」


そう告げたハナの表情は、真夏に咲き誇る満開のヒマワリよりも清々しく、晴れ晴れしく、眩しかった。