君と幸せなサヨナラをしよう。

「だから私は、今日、君に言いたいこと全部言って、伝えられなくて後悔したこと全部伝えて、ちゃんと、サヨナラしたい」


一切の迷いのないまっすぐな言葉に、度肝を抜かれた。

ハナはずっと、忘れてなかった。


「……俺は、間違っていたのか?」


離れたらいつかは俺の存在が消えていくだろうと思っていたのに、どこまでも付いて来るなんて。


「間違いってなに?私、しょーくんのほんとうの気持ちわかんないけど、例えどんなに間違っていたとしても、それでも私はっ……私は、君が好きだよ」

「ほんとうの、気持ち……」


俺だって同じだ。

ほんとうは、別れたくなかったし、ずっと一緒にいたかったし、未来を共に歩いていきたかった。

でもその選択をすることは、不幸と隣り合わせな俺の死と直面するということで、結果的にお前を悲しませることになる。


すっとハナが動く気配がした。

脱力している手に、そっと重なる体温。