君と幸せなサヨナラをしよう。

蘭の実況によるとどうやらハナは男ができたらしい。

腐った豆で煎れた珈琲よりも不味い唾液を呑み込んで、ハナは新しい恋愛を謳歌しているのだなと現実を噛み締める。

よかった。これでよかった、はず。


「……悪い、ちょっと眠くなってきた」

「お昼あとだものね。構わないわ、おやすみなさい」

「帰らなくて大丈夫?」

「今日はこれからみのりんのとこも寄っていくけど、まだ連絡返ってきていないからもう少しここにいるわ」

「そっか」


みのりん。患者会で出会った闘病仲間の一人。

彼女はだいぶ長いこと入院生活を送っているが、元気だろうか。


うとうとしながらそんなことを考えて、眠りに落ちていった。