「悪性リンパ腫といって、リンパ球という白血球の一種がガン化する病気の可能性が高いです」
医師が険しい顔で検査結果を見つめる。
ガン……?
俺、ガンになった?
よくあるドラマの余命宣告されるワンシーンが浮かぶ。
「……俺、死ぬんすか?」
今月ハタチになったばっかだぞ。
やっと合法的に酒飲めるようになったし、大学だってあと2年残ってるし、それに……、
彼女との未来も、まだまだこれからなのに。
脳みそをフォークでえぐられるよりも激しい痛みが頭を殴る。
それほど受け入れられない現実だった。
「そう絶望的にならないでください。血液のガンとは言え、今や決して不治の病ではありませんから。治療法も様々ありますし、寛解といって元気に暮らしている患者さんも大勢いますよ」
「そう、ですか……」
任せてください、と強くうなずく医師を見て、少し気持ちが落ち着く。
