君と幸せなサヨナラをしよう。

バカってどういうこと?と問いかける前に彼女は気を取り直して私を見据え、言う。


「しょーくんの愛情表現の仕方は一切わからないけど、少なくともそれは本音ではないと思うわ」

「え?」

「しょーくんがあなたの写真を見つめる目はとても苦しそうだったけど、それほど大事なものを失ってしまったのだ、とでも言いたそうな感じがしてならないのよ」


つまりなんだ。
しょーくんは私のことをまだ大事に想っているとでも言いたいのかな。

しょーくんはカノジョがいても、私のことを忘れられないのかな。


「……ははっ、まさか。私のことなんてとっくに忘れて前に進んでるはずだよ」


バカなのは蘭さんだ。

自分がいま愛されていることに酔いしれて、過去の女に嫉妬でもしているんだろうか。


「どうしてそう思うのですか?」

「蘭さんという大事なカノジョがいるのに、そんなこと思うわけないじゃん」


ため息まじりに答えると、蘭さんはえ?と首を傾げて。