君と幸せなサヨナラをしよう。

嫌いだから、話したくないから、思い出したくないから。
私のこと口にすると拒絶反応が出たんじゃないかな。

すると蘭さんは焦って首を振りながら言う。


「それは違うと思うわ、ごめんなさい、ああ、わたしの言い方が悪かったわね……ええっと」


おでごに拳をあててうーんと唸ったら、今度は何か閃いたようでぱっと手を広げ前に出す。


「聞いちゃいけないと思うけど、お二人はどうして別れたのですか?」


聞いちゃいけないと思うなら聞かないでよ。

まあ隠すこともないし、話が終わりに近づくなら答えるけど。


「……しょーくんが私のこと嫌になったからです。入院してきたときだってしょーくんは私がここで看護師してること嫌がってたし、再会するとか最悪って言ってたんで」


すると蘭さんは目を大きく見開き、ああ…と絶望を目の当たりにしたかのようなリアクションをして大げさにうなだれる。


「……あの人、ほんとバカね……」