君と幸せなサヨナラをしよう。

どういう事なんだろう。

しょーくんは自分も誰かも幸せでいることを優先しようと言いたかったのかな。

蘭さんは今それに気づいて、その発見をたまたま知り合いだった私に報告したいだけなのかな。


しょーくんの言葉の意図も、蘭さんの言動の意図もさっぱりわからなくて、もどかしくなってくる。


つまりなんだ。元カノに今カノの考察力やら溺愛ぶりやらをひけらかして愉しんでいるのだろうか。

そんな悪趣味のはけぐちにされるなんて、今日はとんでもなくツイてない日だよ……。


もう早く帰りたいな、早くお話終わらないかな、という感情をこっそりアピールするためにちらっと腕時計を見る仕草を試す。



「それでね、話は戻るけどその患者会で、歳の近かった何名かに声をかけて、クリスマスまでに退院できたら彼のお家でパーティーしようぜって提案してくれたの」

「へー……」


アピールも空しく蘭さんはおっとりした口調で回想を続ける。