君と幸せなサヨナラをしよう。

私もそのころ必死に就活してたなあ。

別れてすぐそんな繁忙期だったおかげで、国試の勉強とかインターンとか夢中になって励んでいた。


それらが無事成功して、ほっとひと安心したところで未練たらたらな私が誕生したわけだ。



「その頃のしょーくんは放射線治療が順調で投薬はしたことがなかったそうだから、他の患者さんに比べたらまだ元気な方だったの。

そんな彼が、投薬中で副作用がつらかったわたしを励ましてくれて、とっても嬉しかったわ。

『俺も不安はあるけど、人生一度きりだから幸せであることをいちばん優先しようぜ』

彼が言ったこの言葉が、ずっと記憶に刻まれているわ」


「幸せ……」


しょーくんにとっての幸せって何だったんだろう。

私はしょーくんと過ごした時間が幸せだったし、この先もずっとそれが続けばいいなと思っていた。

きっと君も同じ気持ちだから、そう感じることができたと思っていたのに、実際は違ったのかもしれない。