君と幸せなサヨナラをしよう。

立ち上がった先輩と肩を並べて歩くけど、すずちゃんとは大違いな距離感にもはや呆れそうになる。


「先輩ってすずちゃんのこといつから好きだったんですか?」

「秘密」

「えー!? あたしは気持ち暴露したのに言わないとかズルいですー」

「……絶対本人には言わないって約束する?」

「誓います」


あっさり観念した先輩がぼそっと言い放つ。


「実習でうちに来たとき、くしゃみが可愛すぎて忘れられなかった」

「は?」


思わず先輩を見上げた。

うわ、すんごい真っ赤じゃん、こんな顔初めて見た。イカツイ顔にそれは微妙。え、てかくしゃみって何?くしゃみフェチ?…え?え?性癖きしょ。


「絶対だれにも言わないでね!? 本人には特に!」

「あ、はい、口が裂けても言えません(そんな不可解なこと)」

「言えません?…え何その顔。ドン引きやめて」

「……正直ちょっと引きました」

「だから言いたくなかったんだよ、自分でも意味わからないもん」