君と幸せなサヨナラをしよう。


 *


翌日。天気は最悪。
あの分厚い雲たちを巨大な扇風機で吹き飛ばしてやりたい。


振られることがわかっている告白は、こんなにも緊張しないんだ。

学生時代のそれとは全然違う気持ちになって、ああ、もう青くない春なんだなと思う。


いつ声をかけようかと九堂先輩をうかがっていたら、そのチャンスは昼休みにやってきた。



「九堂先輩、これからお昼ですか?」

「うん、白木さんも?」

「はい。ちょうど区切りいいんでこれからです」


ご一緒していいですか、と肩を並べて笑顔を向けると先輩も笑って返事をくれる。


「もちろん。食堂でいいかな?」

「はい。やったー♪なにげ初めてですよねー、一緒にランチするの」

「そういえばそうか。白木さんいつも誰かといるから二人は初めてだね」

「九堂先輩は落ち着いて食べたい派ですか?」

「うーん、まあそんな時もあるけど、今日は誰かと食べたいと思ってたよ」


本音か建前かなんていつも先輩を見ていればお見通しだ。